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「千年の愉楽」を読み終わる。


 私には「千年の愉楽」はとても読みにくかった。

 

 おりょう婆さんと言うのは実在していた路地の文盲のおばあさんで、中上健次は後年、そのおばあさんの記憶の語りを聞いた。

 

 主人が僧でおりょうさんはお産婆さんだった。宗教弾圧でその地の寺の僧が牢で自殺して僧がいなくなたので、皮加工業の主人が京都に修業にいったのだった。

 

 おりょうさんの家は路地の丘の見渡せる地にあったので
お産で取り上げた子供たちが育って死んでいくのをよく見えた。

 

 その路地の男たちは美形で育ちが路地と言うコンプレックスや絶望のため、自暴自棄になって悪さをしたり自殺をしたり、殺されたり、遺伝で早死をするのであった。

 

 その何人かを「千年の愉楽」ではりょうが語っているのだ。

 

☆夜に目が見えなくなる鳥目。手の指が豚の足のように2つに別れているもの。あちこちに異父兄弟がいるもの。私生児。貧困。

 

 そして、長い歴史の差別で路地に追いやられ職業も限られ、厭世的につかの間に生きる。

 

☆中上健次は初めて路地の文学を書いたと言われる。石川啄木の「破壊」は路地側の発生ではないと。

 

☆死刑囚の永井則夫が網走刑務所で生まれ、賭博で貧困をもたらした父親と多くの兄弟のうち、母が小さなこや女の子を連れて実家に帰ってからの雪国での貧しく教育も受けなかった生い立ちで無差別殺人で人を殺した事件を中上健次は「紙一重だった。」と言う。

 

 その頃、永井則夫が皿洗いをしていたジャズ喫茶のすぐとなりのジャズ喫茶で中上健次はたむろっていたと言う。

 

☆年齢的に1946年生まれの中上健次の時代背景は1947年生まれの私とほぼ同じであった。

 

 そして、大学のサークル活動で被差別部落の青年と友達になって、その時はその青年の社会への憎しみがよくわからなかったのだが、こちらも若者らしく逃げずに戦ったのだった。

 

 ☆中上健次を少しこの年齢になって集中的に読むと、その青年の気持ちがわかって来た気がした。

 

「変わる。変わる。」と青年は、世に差別がなくなることを信じていたように思う。

 

 しかし、「千年の愉楽」に出てくる青年たちのようにイケメンだったので、友達の彼女に手を出したり、嘘ついて集ったりしていたので、多くの普通の人達は退いていたのだ。それが差別と言うなら差別ですが。

 

☆アーティストの感性は嫌が応にも研ぎ澄まされると言うことを、中上健次は書いているが、アーティストの世界ではハンディキャップが有効になる。

 

 ゴッホ然り、草間彌生然り。精神病院も輝かしい略歴になるのだ。

 

☆未来は明るいのではないか?
これだけ知性が平等に磨かれる時代になると、王室も特権者も生存に多いに疑問が持たれる。

 

☆誰でも老いる。
 「発言小町」に、「昔美人だった方、いつから老いが感じられましたか?」と言うトピックスがたって、それぞれ、30,40,50と答え「本当の美人はどんなに年を取っても美人だ。」と言うのもあった。

 

 ある美人の娘のいる母親は、「娘が○○を観たいというと、男性たちがこぞって徹夜でチケットを取る為に並び、外交官や一流企業のオーナーの御曹司たちが嫁にとひっきりなしに言ってきた。」と言う。

 

 へえー。そんなに美人と言うのは特権があるのねえと思っていたが、同級生と結婚して御主人の家が倒産し、お嬢さんが時給800円で働き出したときに、烈火のように怒り、家に見えたときに「家の娘だってこういう生活ができたのですよ。」と言ったときに、私は多いに考えさせられた。

 

 男たちがかしまづいて何でもやってくれた特権のツケが回ってきて時給800円で働いている彼女は健全ではないのか?

 

 私的には特権は危険なのである。

 

 何びとをも、特権だけで生きられる筈はない。

 

☆それにしても、路地のある地でイケメンたちが次々と20代前半で死んでいくと言うのには驚いた。

 

 罪を浄化するようにとある。

 

 中上健次の産みの親もその母親違いの兄弟も40代でみな亡くなっていると言う。

 

 人間の生とは何か?

 

☆雑巾がけを7回目が終わり、洗濯機で洗っていたのが終わったようなので、引き続き地下の雑巾がけにまた行きましょう!

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