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「夏の終わり」を観る。

瀬戸内寂聴の出版50周年の映画化。
昭和30年代の暮らし。衣服も家並みも落ち着いている。

 

自伝的要素の入っている小説だが主人公の女性は「芸術のために夫と子供を捨てた。」と言う。

 

瀬戸内さんは文学のためだが、小説では女子美術を出た染色家。

 

経済的に自立ができるほど染色家として成功している制定で、主人公知子は一戸建てに住んでいる。

 

四国の実家から教授である夫と女の子を捨てたのは、夫の教え子と駆け落ちしたからである。

 

しかし、そのうち別れ妻子ある中年の純文学の作家と半同棲をする。

 

作家の慎吾はきっちり家庭と知子の家を半分づつ行き交う。

 

何年も続いているが、正月は慎吾は自分の家族と暮らし、知子は寂しいので旅に出る。

 

知子は「女一人で生きる辛さがわかるか?
」と再び現れた年下の恋人に言うが、自分でも我が儘で身勝手であると思う。

瀬戸内寂聴は晩年は僧侶として、小説を書き、人の苦しみに救いを与えるお役目をしている。

 

主人公のような生き方ができるのは、タフで有能であるからだが、関わった男達は皆、破滅しているそうだ。

 

生き血を吸って成功してきた女なのかもしれない。

 

☆演じた女優は、満島ひかりで華奢で美しくて、タフな要素が見えにくかった。

 

しかし、着物姿も洋装もさっぱりと清潔でどろどろしているはずの現実が、物を創る人の業の過酷さに妙に好意的に理解してしまうことになった。

 

☆この小説を書いたのは瀬戸内さんの40代とのことだが、このように創作の孤独を埋めている作家が今日もいるのだろう。

 

☆私の絵を買ってくれた逗子の女性も20年も同じ人と不倫をしていて正月が寂しいといっていた。

 

そのくらい大事な出会いが結婚と言う形をとらずあるわけだ。

 

☆不倫恋愛と言うのは、罵ったり、泣いたり、暴力にあったりするもので晩年に僧侶になって人のために生きる道を選んだのもどこかバランスの悪いものなのだろう。

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