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野口雨情さんのお孫さんの本。


☆この本は今朝、野口雨情さんの生家で買った本ですが今夜、笠間のホテルで読めて良かったです。

 

昨日、訪れた五浦天心美術館のボランティア-ガイドさんが六角堂近くの立派なホテルに案内してくれたのですが、満員で泊まれなかったので、磯原に近い二つ島の前のシーサイド-ホテルに案内してくれたのでした。部屋の引き出しを開けると磯原の観光案内のパンフレットが出てきて、5分のところに野口雨情記念館と生家があると書かれてあったのでした。

 

10時に開く記念館はインターネットの検索で年中無休とありました。

 

10時になってチェックアウトをするためにエレベーターで降りて受付で訊くと歩くと20分くらいかかると言われ、タクシーを薦められました。

 

そして、フロントから野口雨情の生家は月曜日なので休みであるが、特別に開けてくださるというのです。

 

それで、タクシーさんに待って貰って、生家を先に訪ねました。

 

立派な家でした。

 

☆野口雨情のお孫さんという
70歳の女性が出てらして、「今日は自分がいて良かったです。」とおっしゃって。色々の展示物の説明を丁寧にしてくださいました。

 

書も素敵で「良寛のような。」とお孫さんと一緒に口ずさんでしまいました。

 

☆「雨情さんの生涯を簡単に書いてある本がありますか?」と尋ねて薦められた本がこの本で童謡のCDもついてました。

 

シャボン玉、青い眼の人形、雨降りお月、黄金虫、赤い靴、あの町この町、この葉のお船、十五夜お月さん、俵はごろごろ、兎のダンス、七つの子、しょうじょうじの狸囃子、春の唄、信田の藪、月の出の唄、紅屋の娘、波浮の港、旅人の唄、船頭小唄、磯原節。

 

ほとんどの歌が子供の頃から幼稚園や小学校で口ずさんだ歌でその哀愁ある世界や楽しい歌が日本の風景そのものです。

 

しょしょしょじょじ。しょじょじの庭はつ  つ 月夜だ みんなでて こいこいこいおいらのともだちゃ ポンポコポンのポン

 

                          以下略

 

そそら そらそら  兎のダンス
タラッタ  ラッタラッタ
ラッタ ラッタ ラッタラ
足でけりけり
ぴょっこぴょっこおどる
みみにはちまき
ラッタ ラッタ ラッタラ

 

枯れすすきも船頭小唄と言う名で

 

俺は河原の 枯れすすき
同じお前も 枯れすすき
どうせ二人は この世では
花の咲かない 枯れすすき

 

                               以下略

 

☆凄いですね。

 

☆お孫さんが書いた本にはそれぞれの歌の生まれた背景や名家に生まれた雨情が弱い人の気持ちに沿うような詩が書けたのか書いてあります。

 

貧乏も挫折も家族との別れも体験しつつ、それぞれに誠実に最善を尽くした結果、生まれた詩なのでした。

 

☆瀬戸内寂聴さんが10歳の時に徳島で雨情の講演を聴いたそうです。

 

お孫さんの不二子さんが瀬戸内さんに磯原に講演に来てくださいと手紙を書いたときに生家も訪れたそうです。

 

その時不二子さんは66歳で瀬戸内さんのお子さんは67歳だったそうです。「女は子供を捨ててはいけない。」と言ったそうです。

 

この間、映画で瀬戸内さんの映画を観たばかりなので思い出しました。

 

☆63歳で亡くなった雨情は、詩のために奥さんと離婚し子供を奥さんにたくして自分は20歳も年下の女性(16)と、再婚します。その直感のようにたくさんの代表的な詩が生まれ童謡の作家としてなが知られます。

 

裕福で雨情を支援した奥さんの実家としてみればとんでもない婿です。しかし、奥さんは死ぬまで雨情から送られた手紙に誠実さを汲み取り、雨情の生家を守り、雨情の詩の原稿まで守ります。

 

☆昨日訪れた天心の妻も天心のお墓に初恋の人の写真を埋めてあげたと言います。

 

寛容で気高い芸術も心も愛した妻たち。

 

☆この美しい詩や万人を励ます童謡のため、多くの辛酸を舐めた殉教者のような芸術家に妻たちも同じ犠牲を納得して背負ったのでしょう。

 

童謡を知って改心した不良少年や奢った金持ち息子が改心する話も出てきます。

 

☆日本を良くする為に、幼児教育の大切さや土にたった生き方の大切さを見直す時のようです。

 

天心から雨情。

 

偶然のようで天から導かれたような出合いでした。

 

雨情はとても優しい人でこじきを招き、話をきいたそうです。ああいう人たちは色々みてきているからと。

 

不二子さんの不二と言うのは、お釈迦様が差別しないと言う意味で使われたどうで、生まれた不二子さんをみた雨情はいい名前だと喜ばれたそうです。

 

☆これからの日本の要は皆が幸福になると言うことではないでぢょうか?

 

震災で雨情の生家もずいぶん破損されたものの大事なものは守られたそうです。

 

それには天からの計らいを感じるそうです。

 

☆土曜日に長野で検索して知った天心美術館の閉会日の24日。想いきって出てきて、多くの実りが有りました。

 

雨情記念館には映画で使われた天心の衣装等も展示してあり、大変ラッキーでした。

 

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