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「流れゆく庭ーあるいは方舟」古城十忍作・演出を観る!


従姉妹が娘にくれたおやつ。


2時から始まった舞台は、3月6日から始まった1週間だけの公演の千秋楽。 赤坂グランドベルホテルの地下の赤坂RED THEATERもこじんまりとした、いい劇場だった。 暖かい日だったが、会場も温かだった。 舞台はすでにオープンされていて、事務室に円形に並ぶスチールの机と椅子がおかれている。コンピューターが各机の上に乗せられ、ファィルや書類や本がひしめき、どういうわけか中央に大きな木が1本植えられ、応接セットがその前にある。左右のドアと右側にレインコートがかけられてるコート掛けがある。 市役所の一部「記者クラブ」内に集まる。 市の「防災対策部」が、市民からのひっきりなしの電話に追われ、避難勧告を出すほどの非常時かどうかの判断に迷うなか、現実の情報の想定外に判断不可能になる。 ☆2008年のある地方都市の集中豪雨。
ノアの方舟が波に翻弄されて進んでいく。 12人の登場人物はごく普通市民の等身大の男女で、それぞれ、テレビのルポライターだったり、新聞記者だったり、市の公務員だったりするのだが、大手新聞の地方新聞の記者のそれぞれの立場も発言によってわかる長い台詞が続く。 ☆7日間の芝居公演の最終日。

 

「東日本大震災」の3年前に予言のように公演された演劇!

 

川の氾濫でバスの上に避難した老女が「上を向いて歩こう」を歌った事実。

 


☆古城十忍氏の演劇で、自身の体験からの非常時においてマスコミの期待や新聞記者の功名心、家族への思いと、公務員の責任への行動の取り方。遠くの国で起こる悲劇への知る義務と足下に寄せる危険回避が語られる。

 

皆、ノアの方舟に乗っているんですよね。 それぞれのいる場が生死を決める考えをのせるノアの方舟だ。 この舞台は最後までの2時間、変わることのない 市役所の「記者クラブ」で「防災対策部」なのだが、この12人がノアの方舟に乗り合わせた運命共同体なのだうた。 生き残るのに必要な人としてのありかた。 携帯の着メロディーの音と、同じ不安を抱える目に見えない市民の不安。 それぞれの血縁。 そしで同じ地球の民の苦しみの連帯。 それぞれの持つ生命への誠実と、自然のもたらす想定外の洪水で堤防が崩れ、橋が落ち、浸水する。 停電のもたらす医療不可能の脅威。 それは、現実に東北大震災で増幅したのだ。 ☆地味なそろいのジャンパーを着た役者達は、長い長い台詞を、それぞれ受けもったので、観客も「そうだろう、そうだろう。 」と震災の背景にあった出来事を伺い知るのだ。



☆従姉妹の友人が出演していたので。

☆西武からB賞の500円が贈られてきた!

☆3月12日は長野県の栄村で地震があった日だ。

 

連日、地震の映像を見続け、今日この演劇を観るのは、なにかとてもタイムリーだ。

 

  私の「マリア・コード」を佐川さんに渡してと言われたので、持っていったのだが、古城十忍氏の本はじりつ書房から本が全部出ていて、私の絵本がそこから出ているので縁を感じた。

 

そして、佐川さんが古城さんがそこにいると指した階段で、携帯で話中だったがとても素敵な人だった。

 

履歴を見るとご自身も新聞記者だったので、報道について特別に深い考えがあるのだろう。

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