Ruiico (ruiico) wrote,
Ruiico
ruiico

読書「現代アート経済学」と映画「パガニーニ」!


「現代アート経済学」宮津大輔著。光文社新書。


「パガニーニ」バーナード・ローズ監督。ディヴィッド・ギャレット主演・演奏。

今日、読んだ本と映画には、一見関係がないように見えて、実は芸術を売る仕組みのようなものが良く表現されている。

 

☆芸術家が世に知られ、商品として商売が成り立つには、大きなプロフェッショナルなひとたちが携わる。

 

パガニーニが無視されていた演奏家だったときに、見出だしたウルバーニは、「物語が必要だ。」と言った。

 

彼はパガニーニを売り出すために、実に巧みに演出し、シビアなビジネスを繰り広げる。

 

それは、ヴィ-トルズのマネージャーのようでもあり、芸能プロダクションのようでもある。

 

驚きの演出。意外性。女性の心を操り、人間の経済的な成功や野心を上手に使う。

 

そして、パガニーニはイケメンで博打打ちで殺人者でもあり、金欠病でもあり、女たらしでもあり、男の子の父親でもあった。

 

そして、ウリバーニとの男性愛のようでもあった。

 

☆「現代アート経済学」はとても現実的に世界のアート市場のことや具体的なアートフェスティバルの収支の数字を並べ、日本という国の文化面の危うさや中国がいか力をいれているか等を書いている。

 

作者は現代美術のコレクターで20年で300点の作品をサラリーマンをしながら集めたと言う。

 

彼は現代にはゴッホのようなアーティストは生まれないと言う。多くのプロフェッショナルが協力して育て上げないとアーティストは生まれないのだと言う。

 

情報的には私には新鮮な本だった。

 

☆個人的にパガニーニのように、売り出すためとは言え、マネージャー(僕と言っているが)、コントロールされるのは嫌だ。

 

しかし、この映画には 強かに名声を得るチャンスをパガニーニから得ても、普通に結婚し子供を産んだ賢い歌い手の女性も出てくる。

 

親が「芸術家は名を売るのがもっとも大変なのだから。」と娘を説得する。

 

☆パガニーニの素行は悪魔的で誉められたものではないが、ダ・ヴィンチのモナリザも決して純粋な清らかな微笑ではない。人生の裏をも知った悪魔の微笑みでもある。

 

☆ゴッホのように純粋なアーティストは世には出られないのか?

 

昨日の炭坑夫の山本作兵衛さんはどうだ。彼の絵は芸術ではないが、彼の主張する生き方は真摯な芸術家のようでもある。

 

☆宮津大輔さんの本に出てくるアジアのアートフェスティバルやアートオークションにも行ってみたいと思った。

 

☆天使と悪魔は対極にいるのか?

 

アーティストの仕事はそんなに単純ではない。

 

魅力というのは天使的だけでは生まれないだろうと思う。

 

パガニーニが息子に寄せる愛は美しく、幼児虐待をする普通そうに見える親より天使的だ。

 

☆さて、私。

 

ここのところ、東京でも金の雨が降りっぱなし。

 

それは、天国から降ってくるものなのか?

 

母の肺炎が治ったのも神の加護か?

 

才能というのも危ういもので、当人もあるのかないのかわからないのであるが。

 

描かずにいられないというのは何がさせるのか?

 

Tags: via ljapp
Subscribe
  • Post a new comment

    Error

    default userpic
    When you submit the form an invisible reCAPTCHA check will be performed.
    You must follow the Privacy Policy and Google Terms of use.
  • 0 comments