Ruiico (ruiico) wrote,
Ruiico
ruiico

絵を描くこと。

 若くして交通事故で亡くなった人たちの画集が出ている。

 予備校中とか大学出て数年で、そのような内容を既に持っているのは早熟した才能なのであろう。

☆66歳にもなって、少しは上手くなったかというと、自分ではわからない。

 現代のような社会では、あまりにも価値観が多様で、写真のごとく描ける才能も有れば、まったくデッサンなどできなくてもコンセプトが良ければ国際的なアーティストになっている人もいる。



☆朝から夜中まで描いているが、結構しんどい仕事である。

 それは、私にとってはであって、ある人たちは楽に高い水準の絵を描いて万人が次の仕事を注目しているだろう。

 世界中に美術学校があって、毎年フレッシュな若者が卒業するほかに学校へ行かなくても描いている若者や老人を含め、山のように多くの人たちがアーティストになる夢を描いているとすると、あまりにも過酷なほど道は閉ざされている世界である。

☆絵を描いているだけで、中傷を浴びることがある。

 そのひとつは、「あなたより、うまい人間が美術学校にいけなかったんだ。」というものである。

 貧乏で美術学校へ行けない人はいるだろうが、アメリカで学んでいた時は奨学金で貧乏な人が多く学んでいた。だから、チャンスはあるのだと思う。

 それに、美術学校に行ったくらいで、何の将来の保証のない世界である。専門学校だって、独学だって才能ある人は世に出ている。


 次に、若い時は親、今は主人が「甘いからいいわね。」という中傷である。

 結婚してからは真夜中に制作。実家に帰って制作。そして、内緒で借りたマンションで3,4年隠れアーティストをしていた。

 親も厳しくて、材料費の1円ももらったことはないし、まして、主人がアートのための援助出費をしてくれるわけがない。

 姑とも同居なので、足枷、手枷で体中、鎖で幾重にも縛られているようだ。

 それなのに、「おめえ。」と言って、階段から突き落とされそうになったり、家まで突然来て玄関で殴るけるをされたり、絵を描いているだけでこんなにもひどい目にあっているのである。

 アートってなんで、こんなに困難が付きまとうのでしょう?

☆年を取ると、目も悪くなるし、体力も減って、ずいぶん疲れが取れない。

 公平といえば公平なんだろうけれど、若い時だってさぼっていたわけではないのよ。

 でも、不思議!

 どうして、あんなにひどい妨害があったのだろう?

 たかがお絵かきなのに、苛めというのか嫌がらせというのか、とんでもないことだらけだった。

 有り金残らず取り上げられることなんかはしょっちゅう。同じアーティストなのにね。

 嘘のうわさも流された。

 来ている洋服に煙草で穴をあけられたり、刃物で切られたり。

 作品が盗まれたり。

 アパートまで乗っ取られたり。

 作品を買えと恐喝されたり。

 若い時に、なぜ、大事な時に、わざわざ、足を引っ張る行為をしたのだろう?

 私は、そうはありたくない。

 若い人が伸びようとするときには、手を差し伸べて応援する側でありたい。

 若者の芽を摘むようなことはしたくない。

 あらあら、いつの間にか、そういう年になってしまった。

☆昨日、小さな手毬を買ったのだが、制作者のおばあさんは60歳から始めたのだという

 ありとあらゆる過去の手毬は全部、制作したという。

 本当は3000円と4000円のやや大きな手毬が買いたかったのであるが、画材屋の絵具と筆があまりにも高くて、カードも使えなかったので買えなかったの。

 それで、500円の小さな手毬が一つ買えただけ。そのおばあさんは90歳でその小さなてまりを作るのに、どのくらい時間がかかったのかは誰も知らなかった。

 私もそんなおばあさんになりたいわ。

☆他の人はどうかは知らないけれど、私は自分の不器用にとてもみじめな思いがする。

 すぐはみ出たり、きれいに塗り終わった後に、絵の具を垂らしてしまう。

 それを、時々、悪魔の嫌がらせだと思うこともある。

 とにかく、描くしかないというのが私の考え。

 それしかできない。

 ゴッホは至福だったのか?

 葛藤だったのか?

 私は、今は至福でない。

 とても、悪あがき。

 ご飯を食べたら、また、描きますが。
Subscribe
  • Post a new comment

    Error

    default userpic
    When you submit the form an invisible reCAPTCHA check will be performed.
    You must follow the Privacy Policy and Google Terms of use.
  • 0 comments