May 18th, 2007

Christmas

祈りの椅子と蚊帳教会。


 ミレーの「晩鐘」
 なぜ祈ることは美しいのだろう?


 子供が幼かった時に子供の幸せを祈らない親はいないだろう。

 
 私はだから揺りかごオルゴールを私の目に見えない教会の祭壇に捧げたのだ。曲は「こんにちわ赤ちゃん」。ねじを巻くたびに揺りかごが揺れながら音を奏でるのだ。

 アメリカでも日本でもイラクでもアフリカでも戦死したわが子のために祈らなかった親はいないだろう。


 私の作品は子供たちがよく知ってる平和への希望だ。


 教会は沈黙しているばかりだ。

 祈りが写真に撮れるとしたら、クレアゆうこさんが2006年9月7日に私の籠編みスタディオで撮ってくれた写真がそれだ。
あの人の写真には天上に光などなかったのにこのように光線が数本映るのだった。クレアさんの魂が生きていていつも天から愛の光が降り注いでいるように感じられる。あの時、立派なカメラを向けてくれたクレアさんの私への最大の贈り物になった写真だ。そして、見えなくてもいつも天から多くの愛の光線が降り注いでいるに違いない。

 クレアゆうこさんのブログは今も生きている。クレアさんが昨年11月27日に帰天してからも多くの人の祈りに応えてクレアさんは天から働いている。

 クレアゆうこさんが「天使のバスケット」を見たいとヨシアさんの表参道の春の個展から言っていたのでお招きしたのだ。
 
 私は祈りながら籠を編む。それは対なのだ。棺桶との。

Vivre de joie! 生きる喜び!

       生きることはなんでもありだけれど
       私はキリストの福音の「苦しみ」ではなく、「喜び」を描くアーティストですねって言われた。 

生きることは残酷に満ちてる。
キリストですら衆愚の嫉妬で殺された事実は随分、絶望的に打ちのめした。 

           
           七つの剣の刺さったハート

 それでも生きることはやはり日々の喜びに満ちてる。街を歩けば可愛いものに出会う。私を待っていたかのように私の作品のちいさなパーツが売られている。 
          
私はちいさなたわいの無いものが好きだ。本当にチーピーな子供用の工作材料で作ったバスケットとこけしのような人形型に焼きごてで顔を描いた天使。天使の羽はサイドにくっつけた。天使だって時には羽を伸ばして羽を置き去りにしてもいいんだよね!
           羽を休めた天使
          

           渋谷を歩いていたら見つかった木綿の布にプリントされたマリア様。ノアの箱舟を焼いて白い鳩にゆうがけをして窯に突っ込んだら、鳩がおっこっちゃって人前に出せないので、ブログでお見せすることに。何だが、葬られた作品はかわいそうでどっかに飾りたいといつも思うもの。ちいさな動物はボタンビーズ。
メキシコに現れた聖母の上に乗ったノアの箱舟。
                      
「ノアの箱舟」の最も好きなシーンは動物が出てくるところ。そこには虹色の大地があって花が咲き溢れよい蜜の香りと涼しい空気が流れてる。 愛し合う動物たちは生きる喜びを確かめ合う。
            幸福の扉

 私が少女だった頃、毎月とっていた「少女」や、「ジュニアそれいゆ」に描かれていた内藤ルネさんのイラスト。フランスの匂いのするお洒落な絵だった。根津の弥生画廊でルネさんに遭った。
ルネさんは詐欺にあって7億円ほどの財産を全部騙し取られ、自殺もしようとしたという。残ったのはフランス人形だけだったとか。それでも、こんなに素敵なおじいさんとしてやさしいルネ・ワールドを展開していた!
                 内藤ルネさんと

私の最も尊敬する先生、ポール・ステップホスのアート。
Coolでしょ。先生は南アフリカでアパルトヘイトと闘って友人の死をテーマにした作品は国外に発表禁止となった。
ロンドンのロイヤル・アカデミーを出た国際的なホワイト・アフリカンだ。日本の丸木位里・俊を尊敬していた。草間弥生や横尾忠則も。大学のギャラリーで広島の被爆写真展をじっと見ていたら先生は何かを感じて授業中は2人とも真剣勝負だった。だから、私が購入した先生の作品を見るたびに真剣勝負を忘れてはいけないと思う。
 人生は厳粛。
 しかし、亡命先のアメリカで先生は明るいユーモラスな作品をつくるようになった。なぜか先生のために嬉しかった。


 ボストンで隣に住んでいたフィンランド人のMarjaさんの作品「お母さん」。
  

 中国の王さん(赤ちゃんを抱いている)が案内してくれたボストンの画廊で香港の墨絵画家と。
王さんの4号の油絵。

 私の友人は皆、大変優秀な国際的アーティストなのだけれど、心優しく付き合ってくださった。そして、いつも何かしら、戒めをくださるのだ。
 それで、緊張したり!
 ちょっとはね。私も反省するんです。甘いなあと。
 でも、皆私に似た人たち。愛することに真剣で、生きることに真剣な人たち。
 だから、いい作品創れるのでしょうね。 

                   
 毎日のように絵を見にギャラリーを見ている私の休息場はやはり豚ランドです。
 豚は幸運の印、富の印らしいけれど、「豚に真珠」なんて言われて蔑視されてるから好きになったのかもしれない。痛みも喜びのスパイス!

豚コーナー