May 21st, 2007

アルメニアでの「富士展」





 昨日、ギャラリーG2よりカタログができているので取りに来てくださいと留守中で電話や手紙が届いていたので東銀座まで出かけた。4月3日から5月1日までアルメニアでしていたグループ展のカタログだ。「富士山を世界遺産にアーティストとして応援しよう」という趣旨のグループ展で昨年のロシアから2度目。
アルメニアのアララト山と日本の富士山はとても似ているという。
アララト山はノアの箱舟が辿りついた世界史上もっとも深い意味を持つ山だ。
 「アララト山の聖母」というカナダ映画を見たことがあった。
 アルメニア画家、ゴーキーがニューヨークに亡命し現代美術の作家として有名になり認められたものの30代にして自殺した実話が元になっている。しかし、映画はアルメニアで起きたトルコからの虐殺を描いている。歴史上無かったとされている話だ。画家はその記憶から生涯逃れることが出来なかった。家族の母親の肖像画を描きかけのまま自殺した。
 カナダに亡命した映像作家たちがその彼の人生とアルメニアでの虐殺を描いた質の高い映画だった。アララト山は本当に美しくこの哀しい国に辿りついたノアの箱舟の意味は大きいと思った。
 私は画家の画集か伝記を探したが絶版になっていて日本では手に入らないようだった。忘れ去られてしまうのだ。ほっておくと。

私のノアの箱舟Coddins2点。
私もいつかあのアララト山に行きたいものだ。


 昨日の日本経済新聞から。
 「天才はいかにうつをてなずけるか」アンソニー・ストー著
  20年生まれの医師で01年に他界。今井幹晴訳。求龍堂2800円

 闇がどこまでも続いたら光を求める。
心の闇が光をもたらす。弱さがある場では大きな強さであると発見する。
心の闇が天才な偉業の素地になってると気がつく。
原題は「チャーチルの黒犬」。ナチスの攻撃でほとんど壊滅のイギリスの苦境を救ったチャーチルが子供の頃から心の中に抱えていた黒犬。それが彼のうつ病でその病に抗うためにものを書き、絵を描く彼の人生の絶頂期が大戦の英雄の時だったという。
                 東京国際大学教授 妙木 浩之の文より

アララト山の聖母の絵は虐殺に傷つく世界の人に祈りと救いを与えてるにちがいない。
例えアーティストが黒犬に噛まれてしまってもだ。


 今、チェックするとDVDがでていたので、早速オーダーしました。

中国の孫さんから贈り物が届いた。

今、「国際郵便です!」よって郵便やさんがベルを押したので「誰からかしら?」と出てみたら、この間の船の中で篆刻と書の軸2本を戴いた孫さんからだった。立派な箱に入っていて、大振りな扇だ。
表には墨絵。裏は般若心経典が丁寧に書いてあった。父の88歳のお祝いにとのことだ。





 そのとき、私は「富士コノハナサクヤヒメ絵本」のため絵を描いていた。


そして、孫さんの印を押していたところである。冒頭のイザナギとイザナミが八島を作るところだがなんとも表現できない摩訶不思議な世界だ。これから5月31日かで狂わなければ!


メールはしない孫さんだけれどテレパシーのようなシンクロでお互いに尽くしあっていたのは嬉しいですね。

母親イザナミの命が火神を産んだとき死んでよ黄泉の国へ行く。子殺しは母殺しの原型が。
神話の世界もCoffinになった。2000年春、枝垂れ桜の咲くボストンのマウント・オーバンセメタリーで撮影。

私は少数民族のお人形を買って飾っている。
可愛くて楽しい表情だ。こんなに豊かな色彩感覚を持った都家族の人たちの幸福を祈るばかりだ。