June 11th, 2007

切除されて

 前から気になっていた本を買った。

 朝、ブート・キャンプ。銀行へ行きもろもろの買い物し、自分でヘアダイをしている間、読んだ本がこれ。
 年間200万人の女性が未だ受けてる儀式。男性の割礼の女性版。
この本の作者キャディの実話で、7歳のとき何も知られないまま受けた儀式と、それに繋がる1夫多妻の文化の残る地、セネガルでの両親の意思でさせられた13歳での結婚で受けた肉体的苦痛。フランスのパリでの人格を無視された結婚生活で子供を5人生みながらも、自分の道を自力で切り開き自立して離婚。世界中を飛び回り民族の慣習の危険さと宗教の陳腐さを訴えている。後に子育てが終わり各自が自立した後、白人に見初められて結婚。写真が記載されているが1959年生まれで、モデルのように180センチも背丈のある美しい人だ。

 彼女の母親は文字が読めなかったという。それで、子供たちの教育にずいぶん犠牲を捧げ、キャディはフランス語の読み書きが出来たという。パリに住んでる同じ民族の男性も古い習慣の持ち主で字が読めなかったという。男性にとっては2度目の結婚で、劣等感からかよく暴力ふるう。しかし、彼女の聡明さは民族を超え、フランス人に婦人たちがずいぶん手を貸したようだ。そして、ボランティアで同じ民族の人の通訳をしたり、家政婦をしてお金を両親に送る。とても健全な感謝に満ちた健康な女性なのだが、夫のほうは若い第2夫人と狭いアパートで同居し、嫉妬で苛めたり子を取り上げようとしたり、おおよそ成長がない。

 私はこの女性の気持ちがわかる。又、古い慣習に不満ながらも抗うことなく耐えてる女性たちの気持ちも。しかし、この民族の女性器の一部を切り取るということに、疑問を持ち、発言することは凄いことなのだと思う。ヨーロッパではベスト・セラーとのことだ。

 キャディの持って生まれた聡明さが幸福に導いたのであろう。
人間はどんな場所にいても幸福になれるという見本のような人。諦めなければ。