July 1st, 2007

戦争と芸術

 今日は主人の留守の日曜日で、朝から掃除や洗濯の山を片付けていた。それで、蒸し暑かったのもあってひどく疲れて昼過ぎにうとうとして、本棚から見つけたのがこの本だ。これは、遺族が自費出版した若くしてなくなられた画家の作品集だ。私は画家の生涯の本が好きで特に名の知られていない人の画家人生を読むのが好きだ。それで、レオナルド藤田の文章が記載されてる評論集をオーダーしたときに、広告があったのでついでに注文したのだ。故人の妹さんが最近出された本で、本人は1929年にパリで28歳で亡くなられた方だ。歯槽膿漏による敗血症で急逝された。この人の悲劇はその3ヶ月前に次女を亡くし、妻の帰国御長女を亡くし、1934年には妻も亡くなったことだ。表紙の絵には赤薔薇と白薔薇とロザリオが描かれている。
 ずいぶん、恵まれた人だった。医師の家に生まれ芸大にはいり、帝展に入り、前途洋々だったはずだ。フランス語を学び結婚し新婚旅行でハワイ6ヶ月後にフランスに入っている。仲人は与謝野晶子夫妻。エリートの結婚。
 20年代に描かれた正統的な油絵。そして、妻の女性らしい甘い絵。
あまりにも、早く亡くなられたので絵の完成とかオリジナリティまではいかなかったかもしれないが。歯医者に東洋人差別と思われるほど高い治療代を請求されて実家に手紙を送ったという。多分、妻連れで絵を描く裕福な人に思われぼられたのであろう。
私は鼎さんのごく薄い作品集を見ると、生きてる私は感謝して頑張らなければならないなと思うのである。

 それから、今年の春に「無言間」を訪れた時買った本を広げた。
「戦争と芸術」いのちの画室から 安斎 育郎と窪島誠一郎
いのちについて、戦争で志半ばでなくなったが学生たちの作品を京都の立命館大学国際平和ミュージアムと長野の「無言館」のオーナーの対談である。

 p41、目に見えない大きな力によって、我々はどこかへ誘導されているのではないかという怯えがありますね。そういう時、はじめて音楽とか芸術というものが、感性に而立を人に促す大きなチャンスになると思います。
 p50、ツインタワーが崩壊して3000人がしんだと涙した人が報復で10何万人殺すこと。報復でなく踏みとどまる勇気。
 p58、「愛とは何ぞや?」他者の生き方に無関心でいられない無視の心。
 p119、学んだものはその人の日常のなかに繁栄されて初めて歴史を学んだことになる。
出版案内に「千年の京から憲法9条」があります。No.69
です。憎いですね。さらに値段は1470円、かもがわ出版です。