October 4th, 2007

元気のいい女性達の死。若い相撲青年の死。

 今日、新聞を読んでいて若桑みどりさんがなくなったのを知った。美術史家。千葉大学名誉教授。71歳。
女性差別を根底に女流画家やジェンダーの本を多くだされていた。私もずいぶん本を読んでいる。カトリック信徒なのだろうか「クアトロ・ラガツィイ 天正少年使節と世界帝国」など出されている。女性が男性と互角の仕事をするのには多くのハンデがあったのだろう。離婚されて息子さんが喪主。

 夕刊には截金(きりかね)で人間国宝の江里佐代子さんの死が報じられていた。62歳。フランスのアミアンで脳出血とか。ご主人は仏師で仏像に金箔を貼る仕事で9月下旬にはロンドンで展覧会があったそうだ。
 私は陶芸の白金のギャラリー「クレア」に教えられて、彼女の個展を観に六本木に行ったのを覚えている。繊細でみやびで宮家の方々が買われるようだ。

 おふたりとも女性として破格の成功をされた方々である。その裾野にいまだ世に認められないで闘っている多くの女性たちに希望と憧れがあるのだろうか?

 私はふとある作家の書いた言葉を思い出した。「裏表人生録」毎日新聞出版社
運気のバランスいついての愛読書だ。彼は向田邦子さんが台湾で飛行機の墜落をされ亡くなられた時に、乗りに乗って実力以上の運命が襲ってくるときに命が危うくなるというようなことを書かれてられた。
 皮で初めて文化勲章を受章した女流作家は翌日亡くなられた。
 何だか評価されたり世にしられるのには代価を払うようだ。



 角界で17歳の青年がなくなった。
 「辞めたい。」と逃げ出そうと携帯でコンビニで電話をかけているところを兄弟子達に見つけられリンチによって死んだ。携帯は真っ二つにへし折られた。なぜ、辞めたい青年を辞めさせなかったのだろう?
一人の青年に国技である相撲会は多額の援助を部屋に援助するのだそうだ。それは収入源で辞めさせたらその収入はなくなる。顔立ちを見ると美少年で背も高くプロレスのK1の選手になりたかったそうだ。

 人間の欲望は怖い。
 どんなお稽古も辞めるには大変だ。とくに伝統的なものほど。それでイージーに入会や退去できるカルチャー教室ははやっているのだろう。
 私のお茶の先生はそのときに60歳はとうに越していたが、お茶会に絶対同じ着物は着ないという人だった。
チクリ、チクリと名士夫人をいびってお茶会など開かせていたが、辞めさせなかった。私も週に3度着物を着てお稽古に3年間通ったが、辞めるときは大変だった。まだ22歳くらいだった私の版画を毎月1枚買うから来いという。
私も頑張って「差し上げます。」と言って辞めた。袱紗、扇子など季節ごとに痛んでないものを大勢の前で「あなたの為に選んできました。」と差し出すので、高価なものを買わないわけにいかなくさせられる。知らない人に香典m請求され拒むと、「卑しい!」視線で見られるので催眠術のようにわけのわからないお金が出て行った。
 
 子供の頃は日本舞踊をしていて偉く気に入って楽しんでいたのだが、或る日母親に辞めさせられた。
大人になって聞くと「50万円貸してくれ。」と先生に言われとても子沢山の家に出せる金額でなく断って、子供がいじめに会わないようにやめさせたそうである。その先生は本格的で舞台でも本物のお囃子を呼んでいたのでいくらでもお金がいったことだろう。やがてツツミ打ちと駆け落ちしてしまった。芸事の世界はこんなことばかりなのだろうか?

 私はかなり前から身の丈に応じたレベルの出資でまかなえる仕事しかしない。
 誰に張り合うこともなく世間に「どうだ。」とはったりをかます気もない。
 好きでやってるだけ!

 娘が漱石の「こころ」と「三四郎」を読みたいと言ったので、昨日探したが「夢十夜」しか見つからなかった。
「この本は難しいね。」と娘。
 父のところで掃除や寝具換えをして、この間の大田区限定の商品券で大森アトレの丸善で本を買えましたとお礼をいったついでに漱石の本を思い出して「娘がね。漱石の本を読むんだって。今日買って帰らなくては。」と言うと、
「納屋に漱石はあったよ。」という。「我輩は猫である。」の第1巻と「坊ちゃん」の第2巻はあったのだけど、
第5巻と第6巻が見つからない。そしたら、私の部屋にあった。相当重い全集の漱石で4冊ずっしりと。でも節約だし名作だから根性で持ち帰った。おまけに母親の病院による為、洗ってアイロンかけした浴衣も持っているので、駅からタクシーで病院へ、そして汚れ物持って再びタクシーで家まで。CO2を出しましたが、思い出の本でもあるので。

 小学生高学年のとき読んだ漱石の「猫」は一番好きな本。言葉回しにリズムがあって本当に暗記していたほど。
あんな家が憧れだった。知的な皮肉な会話と風流な趣味。娘は異国で暮らした知識人に興味があるそうだが。
漱石はなんてったって「則天去私」ですものね。

 家に帰って1時間くらいぐうたらしてメゾン・カイザーのパンを食べて、相当迷ったけれど清泉女子大まで行きました。中国語の日ですから。行けば予習も復習もできないけど楽しい。どうしてかなあ。
今日は「本を買う」という章。ブック・センターのバーゲンで本を買うと何割か安い時があるそうだ。
日本人が「どうしてそんなに本をたくさん買ったの?」と聞くと、中国人が「息子が龍に乗るために!」と応える。
女の子だと鳳凰に乗るというんですって。それで、私が「冗談ですか?真面目に言ってるんですか?」と質問。
「さあ。」とのことでした。
先生の知り合いの東大の先生の教科書なのだけど、口語重視で微妙な感情が背後にあるんだという。
一人っこ政策の国では子供への思い入れもあるんだろうな。

 若桑みどりさんはお父さん子で、ご自分では不細工で兄弟達に貶められていたという。そのときに、お父さんが彼女の内面の輝きを評価して支えてくれたという。立派な仕事をするのにはやはり両親や連れ合いや隣人の励ましがいるのだろう。お二人の成功も蔭で支えてくれた人があったからこそ。

 さっき、私の検索をしていたら長野の図書館に「コノハナサクヤヒメ」は入ったそうである。
どなたかしらないけれど有難いことです。

 今日は疲れました。午前と午後に1度ずつ、心臓が痛かったです。
 アグネスちゃんが乳がん。森昌子さんが結核とのこと。あまり頑張るのもほどほどにね