November 6th, 2007

人生の先輩!堀文子画家!89歳!


このかたは女子美術の大先輩で89歳でなお現役でご活躍の方だ。
油絵畑に無知な私は彼女の作品を知らない。最近、ベストセラーになった中村佳子さんの文章の挿絵でお目にかかった程度だが、「徹子の部屋」での対談で、ヒマラヤに青い芥子の絵を描きに行かれたと話されたいう記憶がある。
2007年9月26日に、自分の生い立ちを書かれた本を出されたようだ。

 大正7年にお生まれになった方。その当時に美術学校に行かれるような方は進んだ裕福な家庭の方ばかりで、彼女の父親も中央大学の教授で、結婚相手も外交官だというからエリート中のエリートの方だと思われる。私が敬遠していたのもそんな先入観かもしれない。

 しかし、この本を読んで良かった。
 たまたま、11時まで開いてる大きな書店があって、その本屋は非常に選択のいい本がいつも並べてあり疲れた時や辛い時に、自分への励ましで本を買う週刊がある。その日は美術評論家であり、画廊主でもあった州之内さんの本も買ったのだ。
 ソファに寝ながら、この種の本を読むのが一番の楽しみである。
とても現実的でないし生活の匂いのしないお二人の人生がうかがい知れる読書は、日常の家事と介護に明け暮れる日々には必要不可欠!

 堀さんはとてもお嬢さんなのだけれど逞しい方だ。
 学生時代もお転婆の限り。ご両親を騙したり不良がかった友達に利用されたり、当時の女子美術の学生たちがうかがいしれる。皆、ゆたかなお嬢さん。
 自立の志で、必要もなかったのであろうが卒業後に神楽坂で帝国大学に勤めながら家をでて暮らされた。父親も厳しく助けずに見守り、母親も自立精神に満ち、結婚には反対で婿殿に会わなかったそうである。そんな生活を芸者さんたちに助けられて切り抜けたそうだ。
お嬢さんの好奇心と真に知恵ある花柳界の人への偏見のなさがやはり絵を描く人の無垢なのだろう。
病に倒れご主人を失ってからも戦争中も家族が畑仕事や現実に生きるための手段に疎いのに比べ彼女は生きるためにリードしていく人だった。昔は長男や長女が大切にされていたので、三女のかの女は家では大事な存在ではなかったらしい。
 ご主人をなくされても挿絵を描いたり、女学校で教えたり地道にいき続ける。
50歳くらいから絵が売れるようになったそうだ。

 しかし、外国人に絵を見せてくれと言われ本物の画家だと認められ、3人にわたる外国旅行の飛行機のチケットをプレゼントされたり、彼女の略歴を読むと華麗な洋画家の人生だ。

 何百年もの生命を生きてきた木を地域できる選択になったとき、借金してでもその木の命をまもるために土地を買ったとか。表紙の写真はその木だ。震災、戦争、ご主人の死、友人の死を通して命の尊さを思い知った方ならではのテーマだ。

★彼女の両親が本物教育をしたこと。
 自立教育をしたこと。
 質素に育て、経済面で過度な甘やかしをしなかったこと。
 理解あるご主人に会えたことなど。

 私は恵まれた方にも厳しい人生の波があり、その波を自力で泳ぎきって今日を迎えられたのだと思った。


 私はグラフィック・デザインを専攻したのは、州ノ内さんも芸大を建築家に限って両親に受験を許されたように両親が西洋画や日本画を一生続ける困難を予測していたからだ。
堀さんの本を読んで、世間で言えば「おうちゃくい。」生き方が普通の女性としては危険過ぎて幸福な人生を保証するのは難しいな親心はわかる。そして、あまりにも食べれない厳しい道なのだ。

 しかし、どんなに反対されてもどんなに無謀でもやってしまうのが才能なのだろう。
私の両親も自立を目的とした教育を施してくれた。だから、兄弟にも親にも寄りかかることはしない。私は堀さんから見れば庶民なのだけど、やはり質素な暮らしを植えつけられたと思う。

 お嬢さん大学にはとてつもない贅沢な方達もいる。宝石がなくなったという騒ぎもあったりする。父親が娘の為に銀座に画廊を買ったやったり、有名な大家の絵がごろごろしている家の娘の個展に大家がぺこぺこと挨拶にきていたりする。
 しかし、そんなお嬢様たちはアーティストにはならない。裕福な家庭の奥様のお趣味なのだ。そして、それも悪くない。そんな華やぎのある学校だった。

 逆に真剣に仕事をしたい人は女子美術では浮いた存在になるのだと思う。
先生も厳しいことは言わないし、ほとんどが立派なご主人を得て文化的ないい暮らしをする主婦となるのだもの。

 ★自分が女子美術を出たことは私は忘れていたのだ。
ところが最近、軒並みに先輩と後輩にお会いすることが重なり、「そうだ。私も女子美術を出ていたのだ。」と思い出したのである。
 そんな環境の中で、過酷な男社会にめげず立派な仕事をし続ける人はどれほどいるのかは知らない。

 ★友人と話していて「どうして、水面下の努力や犠牲がわからないのだろう?」ということになった。「優雅だな。たっぷりとある時間を絵をえがけていいなあ。」とバイトに明け暮れてる50代のアーティストに言われるという。
 「そんなはずないじゃない!子供を育て家事をやり経済の安定を遣り繰り収入を作っていてやっと絵を描く時間や費用をつくってるのに。」と。

 私もね。とてつもない幸運の持ち主のように言われる。
 両親から学校を出てからは1円も貰ったことはないし、主人も応援よりは妨害してきたほうだ。それをね。闘い、説伏し、騙したりしながら、ようやく時間もお金も作って細々としているのに、「大金持ちのご主人が奥様に自由にお金を使わせて、家事はお手伝いさんが、、。」と妄想されると非常に驚きますね。
 そんな家あるわけないではないの!
 うちなんか姑までいるんですよ。
 優先順位は主人、子供。最後に自分だもの。
 削るのは睡眠時間と自分の衣服代や美容代。
 一生を決めるかもしれない子の学費や主人の健康は削れないもの。

 ★きっと、たくさんたくさん、堀さんも大変だったことがあったのですね。
それでも、描き続けられて今日があるのですね。

 ★明日のことはわからない。
 健康も更に家庭環境も厳しくなる可能性もある。
 でも、鉛筆だけでもどんな紙でも絵が描ける。
 多くの先達が極貧の中で、批判の中で、無理解の中で描き続けてきた。
 だから、きっと好きなのでしょうね。
 絵を描く人が。

疲れるとちょっぴり淋しい秋のただなか!


 今日は睡眠不足からかよくないです。
 しかし、掃除と洗濯物を出しに出かけ、買い物が終わると自分の自由時間になります。
極楽な読書タイムです。1昨日から読んでる州之内さんの本です。
彼は「気まぐれ美術館」という本を出されていて私はそのシリーズを何冊も既に読んでました。

 貧しく真摯に生きた主に無名なアーティスト達の絵を紹介した本です。
 自殺した人もいるし、貧しさの中で無名のまま絵の残して死んだ人もいます。

★「おひとりさまの老後」を読みました。東京大学大学院教授 上野千鶴子著
又、女性週刊誌の「ひとりの老後」特集からの情報。
 インテリで素敵な女性がわざと負け犬と称するようになって、東大の教授をされている著者も「負け犬の老後」と自虐して書かれてますが、老後の厳しさは独身でも伴侶がいても一緒!
なかなかためになる情報が満載されていて感心しました。

 例えば、高齢者前期というのは65歳から75歳くらいを言うそうで、その年齢の結婚に成功したケースの100%は男性のほうが女性より年上で老後のお世話を見込んでるとの洞察。

 お金で全てが買えるわけではないが、経済的に豊かな男性の再婚は決まりやすいとか。

★一人で生きるうえでは、認識する不安は3種。
1住宅不安。
2病気不安。
3お金の不安。

★65歳以上の夫婦の1ヶ月にかかる費用平均。  年金
 25万1687円。               23.7万円
 シングルの1ヶ月にかかる費用平均。
 14万3422円                13.1万円

★平均寿命
 男 79.00歳
 女 85.51歳
    6.51歳の差がある。
★注意点
 浪費癖。情報収集能力とマネー・コントロールが鍵とか。

★老人ホームを見学しましょう!

 中年期は豊かな老後の為にどう過ごすかが問われるそうです。
 できれば、老後も1ヶ月5万円から7万円ぐらいは自力で稼げたほうが安心ですね。

 自分には多くの問題点があります。
 平均をクリアすると仮定すると未亡人に6年半なり、あと25年も生きるそうです!
 こんなに長い間、お金を浪費しないで絵を描き月に7万円くらい稼ぎ出すのは余程、今、頑張らないとね!

 笑い事でないですよ!
★健康で長生きする為の条件
太り過ぎない。
転ばない。
風邪を引かない。
呆けない。