November 26th, 2007

「ライス国務長官物語」の本と渋谷へのお出かけ!

 今日から主人は京都へ出張である。木曜日までいない。なぜか解放される。
 今日は東急文化村の美術館へ行って「アンカー展」を観にいこうと思ったが、まだ12月までは始まってないらしい。それで、渋谷文化村の花屋さんでブリザードの赤いバラを買う。小さなガラスの器に入ったもので場所をとらないと思ったのである。

 それを持って私は母の入院先まで歩いた。途中の「パンの木」という喫茶店で勝間田弘幸さんが個展をしているので寄る。2時ごろでお昼を食べていなかったのでスパゲッティ・ミートソースと珈琲。勝間田さんの作品は黒と白が多いようだけど今日見たのは色が着いていてパステルや刷りの版画のようだ。とても東洋的で深い。私はその店の前のフランス雑貨の店でバスケット柄のおかゆの器を二個にお砂糖入れと可愛いお皿1枚とクリスマス・オーナメントを買った。可愛らしいものは何だが幸せにしてくれるので。

 母はお昼の後で車椅子に座っていた。
 由紀さおりの姉妹がボランティアに最近歌いに来たそうだ。
 母は楽しんだのかしら。
 目でバラの花や私の顔を追う。
 着ているものも病院のそろいのもの。
 若いスタッフがとても良くなったと言う。
 綺麗な母好みのデコラティブな椅子セットのある応接間。
 贅沢なようだけど安堵した。

 東急本店に寄って、壊れたアイロンを買う。ドイツ製が一番安いのでそれを買う。7000円弱。地下で娘との夕食を買う。帰りに目黒までJRに乗って本屋に寄って気になっていたライスの本を買う。


 後味の良い本だ。
 黒人の優秀な女性がいかに政治の中枢に躍り出たか?

 私は松本清張の「点と線」をビートたけしが演じるのを見ながら読んでいた。
 この二つには共通点がある。
 弱い者の犠牲でなりたっている政治の構造。
 真実を突き止めても何もできない強い構造。
 そして、ビートたけし演じる刑事は職をやめ或る日庭で死んでいた。
 戦争の体験で「殺すことも殺されることも嫌だ。」と死んでいった同胞たちのために体の中に破裂弾を4つ残しているビートたけし演ずる刑事。

 それぞれの地位、役割の中で権力の一端を担う下部の役人も沈黙と他に迷惑をかけずに自分の後始末をして死ぬ。

 ライスは父親の牧師によると「神の子」だという。
 音楽を愛する母と学問と神に一生を捧げる父の娘、ライス。
 何百年の黒人の無念の救世主のように優秀で美しく、才能と努力でてっぺんに限りなく近いところまで躍り出た。

 親こそ偉大だ。
 もっとも差別の激しい南部アメリカでライスは差別を体験しないように差別化されてるバスに乗らず歩いて学校に通ったという。
アメリカで黒人であっても差別されないで大切にされるには白人の2倍努力して3倍努力して抜きん出ることを親を上手に促した。ピアノもできる。フィギュアースケートもできる。
そして、大学生の頃はフィラガモの靴を7足も8足も買う。最高のものを知ってる人。そしてそれを似合うように自分を仕上げた人である。

 私達日本人の母も同じことを考え、実行した。
 白人社会で生き残るには白人と一緒に遊んでいてはダメなのだ。

 そして、自分がリーダーになってこそ同胞の貧しい黒人を救えることをライスの牧師である父は知ってたし強い信仰によってライスも迷わず自分を磨いたようである。

 3代にわたって大学卒の肉親を持つライスは生まれにも恵まれたが、業績の栄光は非凡だ。
あまりにも優秀すぎて雲の人だ。26歳でスタンフォードの助教授だとか。専門はロシア研究。ピアノもヨーヨーマのチェロと演奏できる腕前。ケネディ・センターでも演奏したそうだ。母親の祖父は白人だ。髪など綺麗だ。

 最近は子宮筋腫の手術をしたようだが、健康にも恵まれエレガントな人だそうだ。

★やはり、遠大な計画で世を変えるのが大切なのだ。
 抵抗運動も必要なときもあるけれど、ブッシュのアドバイザーのひとりとして同胞のレベル・アップに力を貸す方が長い目で黒人を救うだろう。

 父親は黒人だからダメだとは思わせなかった。
 大統領にもなれるといった。
 白人にはなれなくても精神の気高さを学ぶ。
 それは地球のテーマだ。

★今月の「新潮45」にはジョセフィン・ベーカーの話が連載されているが、アメリカの黒人ダンサーとして差別されながらもフランスで評価され「虹の家族」と呼ぶいろいろの国籍の孤児を引き取り一緒に暮らした有名なダンサーだ。日本の戦災孤児たちの世話をした澤田美喜とも交流があったそうだが、その中に当時ホッテントットと呼ばれる原始人と今の人類の間と思われるアフリカ人の女性をアフリカからさらって見世物とするイギリス人がいたという。畸形の人や変わった動物と一緒に裸で見世物にし、観客が飽きたら街に捨て娼婦になって26歳くらいで死んだホッテントットの遺体を近代になってアフリカに引き取り民族の風習に沿って丁重に葬ったという。そのときにアフリカの代表が「恥すべき野蛮な行為をしているのはイギリス人だ。」と言った。このような人権をしっかり主張する人達がアフリカにいっぱいいるようになった。

 そして、時代はこれから民族の平等化。自由化に進むであろう。
そのために多くの犠牲者がでてきたがその大きな正義の為に力を得て闘う人が今いるだろうと思う。

「プライドと情熱」サブタイトル。素敵だ!
 私とライスの唯一の共通点は毎日本を1冊読むことくらいのなまけものであるが、今日はずいぶん力を得た。
 そうだ!死んでいった同志のために今生きている私達のできることは無念を晴らすことだ。