January 20th, 2009

横浜美術館に「セザンヌ展」を観に行く。

 昨晩Mさんからのメールでお会いしたいとあったので横浜美術館にお誘いしました。幸い彼女の都合も良くてお昼に「みなとみらい」駅であって、「セザンヌ定食」をカフェで頂きました。スープと海老ピラフでした。それから行列の長い切符を買ってオーディオを借りて観ました。

 見ごたえがありました。
そして色が綺麗で澄み切ったようでした。
セザンヌのことは昨晩ベッドで2時まで本を読んだのですが、いろいろあったんですよね
小学校からのお友達のゾラ(「居酒屋」を書いた人ですが、)に父親の反対で困窮な同棲を送っていたときはお金を借りたそうです。「制作」とかゆう題の小説のモデルの主人公がセザンヌで最後は自殺と言う酷い結末だったので、以降絶交したそうです。ゾラさんにしてみればお金を喜んで貸したのか見るにみかねて貸したのかさほど悪意はなかったでしょうに。
妹のマリアさんはセザンヌの為に尽くしたそうで部屋の掃除などをしたそうですが、当然父親の反対の同棲相手の奥さんとは小姑の関係で、さらに独身でしたから双方にとって苦しいことだったでしょうね。
 しかし、セザンヌさんはカトリックの殉教者のように自分に厳しく質素に暮らし日々の制作に挑んでいたそうです。そして村の人からは軽く扱われもいたようです。
親からすれば法学校で勉強させ地元の銀行経営の後継者が知らぬ間にパリで同棲相手との間に子供を生み騙されていたのですから不平も言った時もあったでしょうね。
でも、親の財力で買ったお城で40年間も絵を描けていて幸せだと私は思いますけど。

 私の生まれるより112年も前に生まれて近代絵画のピカソやブラマンクやマチスや多くの人に影響を与えた人。「セザンヌの塗り残し」といいますが、キャンバスに白地のまま残しているのも洒落ていて空間が生まれて素敵だと思います。
人物もモジリアニが影響を受けているとか。
自分の自画像を凄く描いていて自負もしていたのでしょうね。
とても人間的には難しい人で奥さんの肖像画も耐えてモデルになった奥さんは本当に偉いですよね。自分も娘をモデルに描いてましたが、本当に黙ってポーズをつけるのが大変です。
このセザンヌが生まれるのには実に多くの人の愛、犠牲、力があったのだと思いました。

 彼のアトリエも本当に素敵です。
ガラスの広い壁。そして大きな絵の描ける空間。
幸せな画家、セザンヌ。

 ルノアールとセザンヌだとルノアールのほうが感じが良かったようです。
セザンヌは皮肉屋で難しかったらしい。
毒があるというか。
私も画風が違いますが、セザンヌさんのほうです。
ルノアールは健康で幸せですが、セザンヌさんは孤独でいつも厳しく画面の中で闘っていたのでしょう。自画像も怖そうです。

☆観終わってから疲れてしまったのですが、東急線で「元町」まで行き、街をぶらぶらしました。不況なせいか安物のバーゲンが多く、かつての素敵な異国風が消えているように思いました。お茶を飲んでおしゃべりをして衣類をひやかしてみて歩き、1枚のセーターを1050円で買いました。美味しいパン屋さんで菓子パンや食パンを買って、横浜まで東急線に乗りましてわかれました。
 横浜駅の崎陽軒でなつかしの「チャーハン弁当」を買ったら、籤があって「当り」で真っ白なお皿を1枚貰いました。植木はちの下に敷くのにちょうどいいのです。
 今日は心を健やかにしました!