April 22nd, 2009

「マイ・フェア・レディ」鑑賞と「三国志」再び!

 今日はMさんと11時に銀座教会で待ち合わせ。篆刻、書、墨絵、漢詩をする人の個展が開かれていた。
 復活蔡の作品展は参加できなかったので教会にはご無沙汰です。

☆それから前のイタリア料理店があったところがケーキ屋さんになっていて軽いランチがあったのでMさんと待ち合わせの後でお昼。ちいさなスープとサラダとスパゲッティとケーキと紅茶で1500円で安いと思う。
 それから。いつもの足長おじいさんのプレゼントの帝劇での「マイ・フェアレディ」を観る。

 Mさんからは癒しのお風呂のお塩やハーブの湯剤を頂く。お掃除した後にゆっくり香リ高いお風呂が嬉しいこの頃。


☆1時から帝劇が開演。

 テレビで大地真央さんが、この舞台にかける意気込みなどを話していたのを観ていたので是非、舞台を観たかったのだ。
 やはり宝塚の人なので、舞台映えがする。
 また、脇役達も達者な人達。モト冬樹さんや藤木孝さんもでていて、しっかり歌う人はやはり情感もある。

 1956年、ブロードウェィで初演はジュリー・アンドリュースがヒロインのイザベルを演じた。「マイ・フェア・レディ」の原作はジョージ・バーナード・ショウの戯曲「ピグマリオン」1913年初演。英国の上流社会を揶揄したものらしい。
 1964年、オードリー・ヘップバーンで映画化。イライザの成長物語がテーマ。
下町の教育を受けてない娘がなまりを直し上流界層にも通用するレディになるまでのお話。
 
 日本では1963年初演で大地真央さんは1990年から。舞台では貧しい花売り娘のイライザはいつも顔を汚していたが、大地さんが「自分でお金を払って正しい英語を学ぼうという向上心のある娘は手や顔は洗っていたはず。」と考えて顔を汚さず舞台に上がるようになったという。

☆舞台は歌と踊りで美しく楽しい。
 貧しいがプライドがある。
 お花を売っても体を売ったりはしない。
 それで、自分の育ちで学べなかった正しい英語を学ぶ為に言語学者ヒギンズ教授を訪ねてくるのだ。ピッカリング大佐とともにお金で磨き、マナーや正しい言動を教えるために限界までのレッスンをする。

 この貧しい娘の向上心はわかる。
 人間はなんとかして不遇から脱出するために勇気を払う。ヒギンズ教授は安心有る存在だったのであろう。父親は貧しく娘の優遇された生活を知れば無心にくる。
ぶたれ、もののように扱われた境遇から上流の生活のはエレガントな優しさや人格を認める魂にゆとりのある人々が現れる。ヒギンズ教授の母親だったり、育ちのいい若い青年だったり。
確かに不遇を脱出すると夢のような世界で磨かれ、もって生まれた強さや考える力が、上流階級にも負けていない。

☆終わったのは4時頃だったので、Mさんと5時20分からの「三国志」の映画館が近いので映画も観ることになった。その前に時間があるので西武デパートで甥の大学入学祝いに買い物をした。娘に後でブランドを教えると「そこなら大丈夫。」とのことであった。
丁寧に包装してくれたりしたので、ちょうど映画の始まる時間となり、向かいのビルの9階に行った。

 やはり始めにか欠けていた30分くらいは重要で、観て良かった。
結局は最後まで見た。しかし、既にカタログを読んだせいかより深く理解できた。

 監督は映画の最初にメッセージを載せているが、やはり人間の幸福は覇者になることではなくて皆が幸せになることで映画の作りも今後の夢を描いている。

 「勝者は誰もいない。」
 これが周諭の言葉だ。

 疫病で死んでく貧しい出身の兵士達。
その死の胸を痛めるそれぞれの国の長。
美しいゆえに争いの種になった小喬。
そして、それぞれの国の夢のために命がけで闘う武将たち。

 今まで武将の武力というものに疎かったが、この頃WWEを見るようになって、条件反射や身体能力はアクロバットのような技を見るにつけ、多くの名武将が巧みな作戦と命がけの心意気で不可能を可能にしてしまうのを映画とはいえ、人間の歴史の妙を感じた。
また、中国では風林火山の孫氏の兵法も、自然に実に調和していることを知ってやはり陰陽だと悟る。

 又、茶や琴や舞なども文化が嗜みとして武将に有ることを知る。
小喬のお茶、書。上流の女性の美しさと強さも監督の夢なのだろう。

 最後には美しい山水。二筋の虹が未来に繋がるのだ。

☆人間社会はなかなか難しく、男社会も面子やそれぞれ帰れない道があるのだろう。
滅び人や病めるものへの敬愛がある限り、死も哀しくはない。

☆私達は7時半頃に映画館を出るとJR線の新宿は方面に乗った。
 不思議と疲れない2つの鑑賞だった。

 幸い家に帰っても誰もいず、夕食も軽く済ませ読書などした。
 M先生から電話でいろいろアートの話など。
 漆器を専門にされたのでやはり皇族などの海外からのお客様へのお土産などが主流なのだとか。

☆今日観た2つの物語は、やはり人間は出自とか学歴のようなものでない人間と人間の出会いがあるということ。実在の話ではないが、三国志で敵側の様子を探りに出た姫君は田舎育ちの敵側の蹴鞠の達人を秘かに愛す。
 マイ・フェア・レディのヒギンズ教授も始めは貧しい教養の無い花売り娘の酷い英語を矯正することを楽しんでいたが、人間としての人格を受け入れ始めた時にはかけがえの無い自分のレディのなる。そして、上流の人も無批判に差別主義者ではない。

 こうした物語を書きたい、読みたい、観たい人達がオバマ大統領の出現を創ったのだろう。

 現在でも自分の了見の狭さや自信の無い人が安っぽい差別を作って弱い者虐めをする。
皆が隣人の長所を探し出し、愛するようになったらどんなにいいだろうと思う。

☆カレー毒入り事件の判決が出ていた。死刑。
決定的な証拠は無いが、判決が出た。
彼女の子供達は実に立派だ。又、ヒ素をもられた夫も愛情を捧げている。
しかし、過去にも保険詐欺で毒を盛りつけたことはあった容疑者。

 真実は後でわかる。
 殺された多くの家庭の不幸もある。
 無念の人も多いのだ。

☆明日は父の家の掃除の日。
 自分の家も掃除をしないとそうとうまずいです。

孝行娘の自殺!清水由貴子さん。

 今朝からニュースで49歳のタレントの清水由貴子さんの死が告げられた。
富士霊園の父親のお墓の前で、車椅子の母と一緒にいたが、母は意識不明で命に別状は無い。
硫化水素を被ったようだ。

 とても明るい「スター誕生」で出てきた歌手の時もあり、タレントとして活躍していたが2年前から介護のために休業していたそうだ。妹が生まれて直ぐに父親が死に、母親が体が弱いながら内職して生活保護を受けて養ってくれたという。歌手としてデビューした清水さんは数年前に1億円相当の家を建て母親と妹さんと住んでいたという。欽ちゃんとも舞台に出ていたそうでタレント活動をしながら妹のお弁当を朝に作って家から出していたという。頑張りやで愚痴など言ったこともなかったという。

 多くの愛情ある仲間が「彼女には幸せになってもらいたかった。」「自殺は駄目だよ。」「お母さんを施設に置く事も考えても良かった。」「長女の責任を取った。」「何もかも一人で背負った。」と言っていた。

☆人生は過酷なものだ。
 誰でもいいことだけの人生はありえない。
 
 自宅の掃除をして娘の靴などを片付けてると、もう捨ててもらいたい靴がたくさんあった。皹が行ったり、底がパフパフ。今日は夕飯の仕込みを今からしてあとは鶏肉を買いに行くだけど少し娘のことを看てやりたい。父の家の掃除は明日にしよう。

 主人が相当経済的に大変なようで、娘は自分で学費を払うために書類を取りに家に又戻った。
主人が支払い用紙を持っているみたいで、娘は自分の貯金から払うことになった。私が払ってやるというと自分で払うという。

 主人はどうしてそんなに困っているのかわからないが。

☆結婚を夢見る若い人は多い。
 私の昔住んでいた隣の部屋に綺麗でかれんなおめかけさんが住んでいた。彼女の買っている猫がベランダ伝いに来るので、落ちると危ないので(3階)、よく玄関から返していた。
彼女を週に2度、ハンサムで建築家だという若い紳士がハイヤーで訪ねてきた。婿養子だったのかもしれない。彼女達は外でお出かけして食事をするが泊まっていったかどうかはわからない。
彼女は30代から40代でいつもはスッピンで全く構わなかったが、彼が来るときは元新橋芸者ということで着物姿も洋服姿も完璧で浅丘ルリコさんのような感じになった。
2人でアメリカでレストラン経営に向けて準備をしていた頃、彼が死んで彼女はもうそのマンションを維持できなくなって故郷に帰っていった。深く愛した彼に遭えただけでも幸せだったかもしれない。

 猫の餌をばら撒いて近所から苦情が来た。野良猫たちが10匹くらい1階の玄関に来るようになったからだ。

 「私も生活に困ったら銀座に出れるかな?」といったら、「大丈夫。」とプロのお墨付きがついたのはまだ私も30代の終わる頃だ。娘と私の写真をテレカにしてくれて贈ってくれた。
娘がちんちらの白猫が来ると喜んで、誘われると彼女の化粧台で化粧瓶を倒して遊んだものだ。
「商売道具だから割ったら大変だよ。」と舅は孫に言ったが、おめかけさんって男心をくすぐるらしい。

☆結婚の幸せも厳しい。
 それぞれの家族も親族も入ってくるからだ。
 
 愛は無ければならないが、愛だけで生きていけるほど甘くない世の中だ。

 家庭も危うさを常に秘めている。

 そこにブレーキをかけ、修復するのも知恵というもの。

☆家庭を崩壊させても愛を貫く人はいる。
 しかし、子供や美しくなく老いた妻の哀れさを知る頃には命の無いときであろう。

 後悔しないわけが無いのだ。

☆親孝行も49歳の清水由貴子さんには厳しかったのだろう。
彼女は派遣で働いていたという。

 自分も自宅の片づけをして洗濯などしていると、終わりの無い肉体労働は辛いと感じる時がある。
だから、父の家の掃除はするけれど自分の仕事も大事にしようと思う。

 親も人間である。
 完全でない。

 私がある美しい30代終わりのお嬢さんの母親が娘の将来から逃げているように感じたので「母親が死んだら、あのきれいな娘さんはどうするの?」と訊いたら、逆切れされた。父親は愛人のところにいったままで姑の介護もその方がしているそうだ。だから、他人のことを言うのは難しい。正論でもだ。
でも、言わないで将来その娘さんが幸福でない姿を見たとしたら自分をやはり責めるであろう。

 もちろん、自分も他人どころではない。

 娘の履歴書があった。覗いたらやはり研究者に向いてる経歴だ。

 若い娘は親の干渉は好まない。私もそうだった。
 でも、親だから言わなければならないこともある。

☆頑張った清水さん。お母さんにはまだ妹さんがある。しかし、妹さんもお母さんも彼女に背負わせた重荷を苦しんで悔いるだろう。

 そんなに、頑張らないでください。
 私は自分にもそう言い聞かす。

 一人で背負うのはよそう。