April 24th, 2009

暗雲が射し始めて、美しい日本が壊れ始めた。

 小学校は地元の区立。
 中学校からベビー・ブーマーの生まれの私としては6年の秋に塾へ通い始め当然のように私学に通った。
 これが私には合わなかった。

 無いものねだりかもしれないが「中学コース」など読むと公立の共学に憧れたものだ。

 両親も不仲だったかもしれない。暖かい家庭というのではなかった。
 私は父親のひいきの子で、それが母親の逆鱗に触れ、虐められた。
 私は虐められる要素があるらしく、学校の教師からも虐められた。特に女性の独身の教師に。
 例えば斜めに答案を書いたといって呼び出された。45度では無い。やや斜め程度である。

 兄弟の上で、いつも弟や妹の受験などでお稽古は止めさせられた。私は家庭教師も付かなかったが、弟 や妹には家庭教師がついていた。それで、ピアノも日本舞踊も止めた。ほおっておけばやり続けるタイプだ。母親も父親も字は非常に上手だったが、母親は習うというより独学で身につけるタイプで、上手かったのは着物の気付けでよく褒められた。帯なども自分で研究してとても上手に結んだ。父親は囲碁と中国語を深めてアマチュアの最高峰くらいの腕があった。とても勤勉で頭がいい人。母親は女そのものでもう少し容姿が良かったらどうなっていたかと思うほどロマンティストでおしゃれだった。嫉妬深く嫌と言うほどの権力愛好者。

 6年間の女学校生活でも傷ついている人に惹かれた。私生児とか離婚家庭だ。
 しかし、とても怖い陥れにあった。その加害者の1人は40代に死に、もう1人は離婚して母校の学長 の秘書をしながら子を育てた。

 私の母親の嫉妬のような虐め方は普通でなくて、私は毎日泣いていた。
 しかし、誰にも言わなかったし又、気に留めてくれる人はいなかった。
 父は溺愛していたが、それが他の子供たちのまた激しい憎悪の元となった。

 それで、6年間はまことに非建設的に時間を潰した。
 学校の成績も普通で短大に行くことを家族は望んでいた。父の趣味は女が賢しいのは嫌いであったし、 母も家政科を出ていて、家事ができることが英書を読めるよりも和歌を嗜むよりも重要だと言っていた。

 今でもそうだが、生きることが下手なタイプなのだ。絶望していた。争うことが嫌いなので耐えてしまうタイプ。

☆大学に入ると、今までが今までなので少しは頑張らないといけないと勉強するようになった。
 女子だけの美術学校は物足りなくて他校との交流のあるサークルに入った。

 ここで知った世界は随分興味高いものだったが、異性の怖さと言うものを体験した。
 こちらは眦あげて、美の道まっしぐらだったが男性学生はそうではなかったようだ。
 
 私は親切だと思うが特別気を引いいたりはしなかったつもりだ。
 だが、狭い同業の畑で嫌な体験をずいぶんした。

 今も会う機会もありそうだが、私はできるなら会いたくない。
 とにかく恐喝、暴力、セクハラ、中傷と何でもありでこれも他人に実名で言ったりは今もしていない。

 でも、皆同年輩なのでそろそろリタイヤー組もいて、私は青春に悔い無しだがあのサークルは何だったのだろうかと思う。

☆美輪明宏さんの交遊関係のある三島由紀夫とか寺山修司とかが出てくる時代だった。
「天井桟敷」のポスターも横尾忠則や宇野亜喜良の豪華なもので、いい時代だった。
 毎日がお祭りで美術学生にとっては最高の時代だった。

 街は綺麗だった。
 ようやく日本人のおしゃれに余裕がで来た頃で素敵なファッションに身を包む素敵な女達が出始めた頃 だ。オノ・ヨーコや黒川紀章等がメデイアに出てきてマクルーハンが「メディアはメッセージである。」と書いた時代だ。

 学生運動や三里塚闘争もあった。
 万博もあった。

 70年代に私も若さの20代を謳歌して、バブルの只中を元気に幸せに生きた。
 親の加護はうっとうしく反撥したが、反撥しても生きる場所があって意地悪もされたが、世の中が信じるにたるほど好意的な受け皿だった。

☆しかし、美輪さん流に言えば、美しいものが壊され始めた時代だった。
 横尾忠則も反体制、破廉恥で出てきた人だ。
 そして、いつの時代でもそうだろうが、世に出るということはそれなりの代償を払うものである。
 輝いていた人々も80年代には別の形に変更して生きたと思う。

 私も79年にはフランスに行き、日本の慌しい雑踏から免れた。
 そして、深まると同時に世俗から離れた。

 極めて内的に奉仕活動や列聖式など参加して、あまり地上の成功に興味が無くなった。

 美輪さんの見たよき時代のパリもずいぶん変わって行ったと思う。

☆結婚し子供が出来ると、体制に反抗ばかりも出来なくなる。
 しかし、魂の問題はやはり嘘つけないもので、かなり苦しい時もあった。

 子供はそれでも成長する。
 幼稚園や小学校に通うと、現実の社会が理想から程遠いものだと知った。
 
 一人ひとりを大切にといっても、現実のは競争社会。
 勝つしかない時もある。

 花の香りを佇んで楽しんでいると乗り遅れる。
 結構、こどもも母親も忙しいものだ。

 そんなときでも10ヶ月パリに行って、個展をした。
 大変だったけれど結果は本気ならば出るものだ。
 今でも37歳だからできたと思うし、今はできない。
 う~ん。母子家庭のパリ!やはり、美しい世界。

☆不可抗力で今度はアメリカに7年。そのうち、4年が母子家庭。
 これは47歳くらいのことだと思う。

 子供と私が学校に行ったので、ずいぶん緊張と肉体的にもハードだった。
 毎日2,3時間しか寝なかった。極限の疲労と言うものを知った。
 極端に言えば、誰も助けてくれなかったし異国のマイノリティの悲哀を身にしみて知った。

☆帰って来てからの日本はずいぶん驚くことが多かった。
 あの70年代の輝いたアートの時代はなく、00年代はバブルもはじけて不毛と言う感じである。
 
 同年輩のアーティストも苦しくようなあがきとそれぞれの覚悟が決まる中年期に入った

 復古のように中原淳一も夢二もやはり残っていて、寺山も三島も已然として存在している。

☆美輪さんの本に「罵られても蔑まされても、芸人の癖に、歌手ふぜいがと言われても弱い者や虐げられ ているもののために発言を続けていく。」というような趣旨の文章があったが、私も同じ気持ちだ。

 人間の卑劣な行為に対しては黙っていたくない。

 日本人が日本の美を知らない。
 日本人が自国に誇りを持たない。
 日本にはかつて美しい絵画や音楽があったのに、悪い波動の似非英語の歌を歌うようになって、自殺者 や病人が多くなったという。美しい色や花に囲まれると人が明るくなりいい人になるらしい。

☆今日の日本経済新聞の夕刊に安野光雄さんが「100年に1度の大不況だという認識はおかしい。」と あった。100年のうちの戦時中の悲惨さに比べれば少しも不幸でも貧しくも無いという。

 私は今日は前にプリントした昨年のブログをファイルに納めた。
 客観的に昨年の行動を見ると、さほど悪くはないのだ。

 自分の絵は酷いのもあったが。
 それも事実として残していく。

☆私も身辺の片づけをします。
 そして身の回りを綺麗にしましょう。

 美輪さんの文章を読むとはっとするのだ。
 私も70年代から贅沢や華美なものを疎んじてグレーや黒を着ていたのだ。

 なんだか清貧に憧れて、ものなど最低限度でいいと思っていたが、美輪さんはシンプルはワーストと言 う。

 美輪さんは勉強家でスペイン舞踊とかも嗜まれているという。フランス語も英語もロシア語もできるようだ。美しいしね。

 毎日、家事に追われてたいしたことをしていない。
 これには反省がある。

☆ほんのささやかなことなんだが、「芸術広場」の絵本コーナーには中原淳一や夢二やルイス・キャロルの本と一緒に私の絵本たちも並んでいる。隣は「不思議な国のアリス」「ムーミン」だったり、暁斎だったり和田誠だったりしているが、きっとどこに並べていいかわからないのでそうなっているのだと思う。

 アーティストの美意識も全うするのは大変だ。
 中原淳一も夢二も随分早く亡くなられた。

 さあ、いつものように皿を洗って休みましょう。

 

貧困は恥ではない!

 CNNのニュースを観ながら、階下でアイロンかけをしていた。
アメリカのカード・ビジネスや失業者の列がテレビに映し出された。奥さんがパートで雇われて家計を支えている。アメリカでは勝ち・負けの考え方が主流で失業者は「負け犬」として恥じているというのだ。それで「一家を養えないで恥ずかしい。」と一様に暗い顔をしている。

 WWEの「スマック・ダウン」を昨日は10時から観ていた。
仕事とはいえ、良くやるって感じだ。主人はディーバーの美しさにため息をついていると「下品だ。」という。「私も始めはそう思っていたけれど、薄汚い政治家や役人よりずっと綺麗な世界だ。」と答えた。
まさに大衆の鬱積を昇華している技と巧みさ。卑怯なものや気取っているものは負けるのだ。
時代認識もあって、失業者になってお金のために身をうるレスラーや金持ちレスラーが札びらをきって、子分を従えたりも観客が「負け犬!負け犬!」とストレス解消にように罵るのだ。
だから、アメリカって「負け犬」って最大の格好の悪いことなのだろう。
でも、キャスターも言っていたように「政府が悪いのだからそれほど卑下をすることはないのだ。」。しかし、彼らはどんなに政府を批判していても「結局は自分が悪いのだ。」という。日本のホームレスさんも同じ。カメラを向けても顔をそらす。

 それから南アフリカの選挙の投票風景があった。
若い黒人の晴れ晴れとした顔。「この1票が国を変える力だ。」という。オバマ効果だろう。

  女性の自爆テロの風景もあったし、イタリアの地震の場所で会議をしたいというイタリア大統領の声明もあった。

☆経済大国はアメリカが1位で日本が2位でという説明のあとに、日本人が節約のために日本料理のレストランは撤退し、バーガーなどの安いランチを食べるようになったという情報もあった。
健康的な日本料理よりも体に害があっても安いマックに移ったことに?があった。

☆昨晩、アート関係の経済状況を調べていたら、ある意味で安定したアーティストとバブル的なアーティストの差が酷いことになっている。在庫の投売りも始まっているんだとか


 小室哲也さんが懲役5年というのも草薙さんの深夜の裸というのもずいぶん世間は厳しいと思った。
裸がいけないのなら、オノ・ヨーコや草間弥生のハプニングはどうなるのだろうか?
小室さんの派手な生活は確かに悪いが詐欺は確かに悪いが、周囲の人間がもう少しちゃんとしていたらとなんだか残念に思う。

☆今日は今まで自宅の掃除と洗濯、皿洗いなどをしていて主婦のこのような雑事というのは人間を修業するなあと改めて思う。ほとんど評価されないが、しっかり疲れる。
「いい暮らしがしたい。」という欲望は悪くないが、現実に誰でもが日常生活に追われているのだろう。
自分も少しは古い衣服を処分してレベル・アップの生活をしたいと思わぬでもないが、現実には多少のくたびれは「まだ着れる!」と思う方だ。

 アメリカでも節約過度だと消費が減り結局は自分の首をしめることになると言う。
 日本も節約で日本料理屋、それも庶民的なとんかつ屋や焼き鳥屋やすし屋が潰れるのは嫌だなと思う。