December 6th, 2009

「冤罪」!

 昨晩、読んだ本は「冤罪」です。足利事件で17.5年間も犯罪者として罪がなくても幼女強姦殺人者に仕上げられていた菅家利和さんの本で朝日新聞出版から出てます。

 犯してない罪で殺人者に仕立て上げられていくプロセスには怖いものがあります。たまたま、菅家さんは40代の独身だったり、子供の送迎バスの運転手だったり、借りていた家にビデオが(なんというんですかエロ・ビデオ)たくさんあったのが不利だったようで、マークされ逮捕前にはその幼稚園ですかも首になっていたそうです。警察からの取調べがあったので経営者も不安だったのでしょう。

 菅家さんはテレビでも見えるようにとてもいい人柄の方で家族にも愛されて育った人です。兄と弟は結婚していて菅家さんも結婚経験があるのですが、純情すぎて性生活は体験しないまま離婚になったのでした。

 おとなしく従順で、取調べの迫力に押されやってないのに、「やった。」といわせられたのですが、証拠など何もなかったのです。

 こうした不当な逮捕を直感で支えた幾人の人たちがいます。ある保育園のバスの送迎をしていた運転手の女性は「同じ職業の人が子供の強姦殺人などするわけがない。」と支持し手紙やお金も食べ物などの支援をします。そうして菅家さんは、しっかりと強くなっていくんです。不当な逮捕のおかげで「自分の意見をはっきりといえる性格に変わった。」といっているくらいです。弁護士も優秀な人がついて、厳しい物的証拠のチェックもされて彼の無罪が証明されました。時すでに62歳です。

 刑務所は食べ物もまずく嫉妬で別の犯罪者から暴力を振るわれたりもするんですよね。無念、悔しさも長い刑務所生活からおっとり、無欲、おひとよしの人格を変えたのでした

☆素直とかおっとりとか喧嘩嫌いとか美徳のように思われていた性格の持ち主が生きにくい時代になり、名誉欲や野心家の手によって「おとなしいから黙って服従するだろう。」と目をつけられ強制的に犯罪者にしたてあげられたのですね。なんだか怖い。だけど現実の社会にはちいさなレベルではよくあることです。

 しっかりしなくては生きていけない。

 私も少しはキャラクターを変えないと生きていくのが大変になってきた感じです。不況とかなえキッチンの木嶋佳苗の詐欺殺人のおかげで目が覚めたのでした。反省中。

「生きてるだけでなぜ悪い?」を読む。

 中島義道と香山リカ 対談 ビジネス社
 この本は家に転がっていた本です。娘が買ったようです。
 p20
  香山 
  有名になると非難されることがありますから、「守られている」のが一番です。「リッチな夫がいて、家庭でフラワー・アレンジメントのサロンのようなものをやって、たまに雑誌で紹介された」くらいがいいのです。そういう意味では日本社会が成熟しすぎて腐ってしまった、ということでもあります。

 p22
  中島
  最近では結婚相手は三高でないとダメというわけでもないようですね。
  香山
  最近は全然ないですね。いわゆる「癒し系」みたいな男性が人気です。

 p27
  中島
  女性は気立てがよくてかわいらしくければそれでいいのです。
 p28
  香山
  私は別にフェミニストではないけれど、「これからは女性も仕事をするべきです」などと言っている男性が、「奥さんはどんな方ですか」と聞かれて「うちのはバカでまったくダメでね、まぁちょっとかわいげはあるけれど。。。」といってます。結局のところ、そういう女性が妻の座を得ているのです(笑)。
 p31
  香山
  今の世は「働いているけれども、やはり女性としてもある程度きちんとしていて、男からも愛されるくらいきれいでないと認められない」風潮はあります。
p161
  香山
  無理して手に入れたものが本物でなかったときの失望は大きい。だから、無理するな
 p165
  香山
  人間は暇になってしまうとろくなことは考えない。
 p166
  中島
  私が1番嫌いなのは他人に期待して生きてる人間です。
 p170
  中島
  人間は満ち足りてくると余計なことを考えるようになるのです。
  どうせはまるのなら徹底的にはまりなさいといいたいですね。
 p174
  中島
  よく引きこもりの対処法として「家から出す」という方法があります。
 p179
  中島
  パスカルによれば「人間がやっていることのすべては気晴らし以外の何物でもないのです。
 p186
  中島
  学会に認められるのはだいたい職がある人たちです。「無職」と書いて論文を発表しても認められませんから。
 p210
  中島
  ニーチェではないけれど全部偶然でしたという考えが楽な生き方。