June 18th, 2010

ぶっ倒れてしまいました!

☆水曜日。晴れ。父の家には長崎ちゃんぽんを持って行きました。晴れているので野尻に行くことにしてカートを五反田駅のコイン・ロッカーに入れて出かけました。

 このごろ父はよく眠るんです。私はいつも熱々のを持っていくのですが、寝ているときは起こさないのです。弟が長く寝ているからと起こしてくれました。

 2人で熱々の長崎ちゃんぽんト餃子を食べました。美味しいといってくれたので持ってきたかいがあります。そして、起きている合間に寝室のシーツ替えやトイレやお風呂の掃除や台所や廊下、玄関などの拭き掃除。どこで転んでもいいようにしておきます。

 父とは「またね。」と挨拶をして弟には「これから野尻に行くから。晴れている間に描かないと梅雨に入っているから。」と言って4時ころ出ました。

☆留守にするので私の好物はもって行くようにしてます。無花果とか桃とか冷蔵庫に入っていたものに氷袋と一緒に運びました。

 新幹線でお隣りだった方は、長野の3才にお住みで東京に月に2度、おけいこにおでかけとのことでした。フォークダンスとか。「奥様は割引きまだないんでしょう?」とか訊かれてしまったのですが、「いいえ、62歳なので30%引きです。」と楽しくお話をしました。

 2人とも本を読んでいたのですが、私はシリアスな「レンタル・チャイルド」だったので、なかなか進まなかったです。何しろ激しすぎて。

☆連結がうまくいかなくて、暗くなってからコテージに着きました。
今日は晴れてますが、衣替えをしないとと思ってセーター類をチェック。
明日は衣類用の防虫剤を買わないといけないと思って、夜は「レンタル・チャイルド」を読みました。
肉体的に疲れていて、暑い日はかなり健康なんです。感動したのはこの前に聖母像にささげてきたピンクの花が今生けたように元気だったことでした。


 「レンタル・チャイルド」はときどき続けるのが嫌になるほど哀しく惨く不潔な話なんです。
インドの一昔の話。誘拐や町に捨てられていた乳児をお金を稼ぐために、目をつぶし脚や手を切り、こどものいない女乞食や売春婦に貸して、同情で食べさせて、マフィアがピンはねするんですね。

 その障害になったこどもたちは手や足がなくて、目が見えなくて一人で自立しないようにされてしまうので、手足を切った人を頼って生きるのです。恨まず、感謝すらして。町に出ても1人では生きられないと。

 その子供たちを借りる女乞食や売春婦も愛情がある。しかし、情は生きるのに敵だとされ、はなされて生きる。

 国が栄え、高度成長をすると。町から追い出されて施設や森に追いやられてしまう浮浪者たち。作者は3度にわたり、ムンバイを訪問して、孤児たちがどう育つか観察、追及する。お金を出せば情報が入る。

 自傷して、同情を買いやすく目をつぶす少年もいる。死者を焼く薪をねだるために、死者を買い、死者の写真を集める。非道な行為。しかし、生きるのに精いっぱいの知恵。

 痛みや辛さを忘れるために麻薬中毒になってボロボロになって生きる。少年を買い、障害者のために売春をする救世主のような貧しい女。

 作者は助けるわけでもなく、情報を集め書いた。それでも危険地域を歩き、ぎりぎりの世界に突っ込んで本当のことを知ろうとする。

 やりきれなくて、知ってどうなるかという話だが、人間にはそういう悪の種を持っていてスラムのようなところでは見えやすいということなのだろう。

☆木曜日。晴れ。暑い!
 こんなに暑い日は絵は描けない。
 友人にもらったひやけクリームを塗って、10時半頃、ショート・パンツにTシャツでセブン・イレブンに行ったら、防虫剤はないという。

 おそば屋に行ってざるそばを食べて「防虫剤って第一スーパーにあるかな?」と訊いたら、古間に中島屋だという。それで、歩いて次にバス停に行き、貫町から信濃役場まで乗った。次のバスは40分以上あるので、古間松尾まで歩いたが10分くらいで着いた。

 中島屋で防虫剤のほか、ペーパー・タオルや油絵の巨大キャンバス用にビニール・シートを2畳用と3畳用買ったり、栄養ドリンク2本など生活雑貨を買った。となりはえ園芸ショップなので「エンジェル・ラベンダー」の白を2鉢買った。



 それから向えの和菓子屋でピーチゼリーを食べながら、週刊誌を読んでいた。帰りのバスはまだ1時間以上先なのだ。ゼリーを3個包んでもらって、さらに隣の第一スーパーで「卵を買うので。」と言って荷物を置いて、バターやキュウリなどと一緒に買った。

 冷やし麦茶などをごちそうになって、ようやくバスが来たのだが黒姫駅行きにあえて乗った。野尻湖行きはさらに15分後で炎天下のバス停では参りそう。日がさもさしていたが荷物が多いのでベンチもないので仕方がない。

 黒姫駅でお手洗いなど借りて、野尻湖行きに乗ってしっかりと坂を上って家に着いたのが3時ころ。
まだ、暑いのよ。絵を描くのには。
それで1時間は休憩タイムでベッドで本を読み、衣類ケースに防虫剤を入れて軽く早めに夕飯。
玄米のうなぎ飯です。

 ようやく涼しくなって、湖の色も落ち着いてきたのでキャンバスを出して、絵を描きました。
時間をはかっていると、夕方の6時がもっともきれいな光でした。大きな梯子脚立をイーゼルがわりにしたのですが、イーゼルごと倒れました!

 今日はとにかくよく晴れて夕日もきれいだったので写真を撮影に来ている人もいました!




 夜は読書。
 内容の濃い本ばかりなのでそうは読めませんね。


 天気予報を聞くと、降水確率50%だったので、外に出していたキャンバスや絵の具類を全部、家の中に運びいれました。

 それから写真の整理をしました。教会用のちいさなアルバムと「ゆりかごインスタレーション」のアルバムとこの間のアイルランド旅行です。一緒してくれた方たちが写真を郵送してくれたので忘れないうちに整理をしたのです。

 また、雨の降らないうちに買ってきた「エンジェル・ラベンダー」を庭に植えました。


 夜は「レンタル・チャイルド」の衝撃で、かなり苦しかったです。それでケーシーの「転生の秘密」を読んでバランスを取っていたのですが、気がついたら窓の外は明るかったです。髪を洗ったので時計を外していたので何時かわからなかったのですが、少しふらついたので、寝なければと電気を消して寝ました。

☆金曜日。雨。
 10時ごろ起きました。
 洗濯ものを干したりして、電話がかかっていたのでかけ直すと、なんだか体調が凄く悪いのです。
 電話を切ってから、すごい腹痛がして倒れそうです。それでノックの聖水を飲んで、トイレに行きましたが、あわてていたらしく立てかけていた塗れているままのキャンバスの青い絵の具が大きなTシャツや絵を描く用のパンツについてしまったらしい。

 よく見ると太腿に青い絵の具がばったり。手にもついていて、仕方がないのでお風呂に入ることにして、体が温まると疲労はあるものの体調は落ち着いてきました。
 
 一時は目も見えなくなるほど気が遠くなっていたのでした。それで、とにかくベッドに湯あがりタオル衣のまま休んでいたのですが、ギョッ!!!!!ベッド・カバーとシーツも真っ青で洗面台やいろいろと青いのです。それで、全部、洗濯機に突っ込み、二度にわたって、衣類と寝具を洗い、まだ青いところは石鹸と専用たわしでゴシゴシと手洗いして家に中に干しました。

 今日は休んで明日帰ろうとも思ったのですが、このまま体調が悪くなると危険でもあるので急きょ4時41分のバスで帰ってきました。ゆでたまごや卵もパックして。

 そして、「ゆりかご・インスタレーション」に足りないバスケット写真を雨の中でも撮影しようと2時ころ庭で撮影しました。絵のことになると変な元気が出てくるんですよね。





 雨なので、ブルーのレインコートにブルーの雨傘!日がさは置いてきました。
 バスは定時より5分くらい遅く、48分発の信越線は出たばかり、5時37分の次の電車を待つまで、喫茶「しなの」でアイス・コーヒーを飲んでました。

 本屋さんも隣接して、もう1軒続きがあるので「画廊にするといいわよ。」と言ったら、そう言っていたおじいさん画家が71歳で亡くなられたそうです。10万円以上の絵が売れないとか。

 近日越してきたプロのミュージシャンの方はお子様3人連れて農業をするとかでした。
やはり、食べるのには大変で、「しなの」の40歳のオーナーと「画家、詩人、文学者、ミュージシャン。みんな食べれないよね。」と話をして、「家の近くのホームレスさんは毎日8000円を稼ぐって。下手な画家よりいい収入ですよね。」と言ったら「信濃では月20万稼げればいい方です。」と言ってました。

☆それから信越線の中で読みだしたのはヴォルテールの「カンディード」です。

 この本は素晴らしいです!
ヴォルテールも素敵な人!今から300年以上も前のフランスの人で歯に衣を着せぬ発言で幾度も牢獄に入れられたり、国外追放されたりのぴゅーわーの人です。フランス革命前に亡くなられていた人なので、この宗教の腐敗や王家の権威のむごさなどよく書いたと思えます。

 途中、長野のサン・クルーゼのジャムやステーキ・ソースやヨーグルト・ジュースを買い、大阪王将とかいう中華屋であんかけ蟹チャーハン680円を食べて、少し体を温めて、7時4分の新幹線で帰りました。

 東京駅から山手線で帰る間に「カンディード」を読み終えました。
田町駅で病人が出たとかで10分ほど停止しましたが、10時にコテージでおきたことが電車でおこったならとぞっとしました。

 青い絵の具があちこちついて、かなりゴシゴシしないと油絵は消えないものですから、大パニックでした!

 なんというか。悪魔の爪痕っていう感じです。

☆「カンディード」はこの間、帝劇でみた演劇と実にセリフなど原作通りのところもありましたが、最後はイタリアの山岳地でがないようでしたね。

 この物語のテーマ?性善説は前半で覆されるような自然界や人間界の出来事が続くのですが、
因果応報というか、最後に貴族も搾取になれた金持ちも、戦争によって領地を取りあう王族も自分で働いて食す幸福ほど安全で確かなものはないという答えになっています。

 王家に仕えたヴォルテールもスイスで平和な時を送った時期に書かれたようです。

 ミュージシャンが畑仕事をしに黒姫入りをしたり、私たちの生活もどこかでこの物語とシンクロしている気がしました。

☆とうぶん、長野は梅雨ですし、油も乾かないと次の作業が危険ですので1週間は東京にいます。
今晩、ちゃんと寝れば体調もよくなると思います。