June 19th, 2010

「平沢死刑囚の脳は語る」を読んで!

平沢武彦さんの書いた本です。インパクト出版会より出版。

帝銀事件で毒をの飲まして現金や小切手を盗み、死刑判決が出た画家の平沢さんは牢で天寿を全うして死刑を執行されることなく死にました。

武彦さんは養子のようですが、平沢さんの無罪を主張する証拠を集めてたくさんの本を出されてます。

☆この本に出ている平沢死刑囚の品のあるお顔にはびっくりしました。彼の裁判は明るくおおよそ死刑囚の裁判のようではなかったということです。

 平沢さんは日本画のテンペラ画家で帝展に出品されている有名な画家だったそうです。
飼い犬が狂犬病になって、自分もワクチンを打ったところ副作用が出て、忘れっぽくなったり描く質の絵が下がったりしたそうです。

 平沢さんがなくなって遺族は合法的に彼のホルマリン漬けの臓器やスライドされた脳の返還を求め、ワクチンによって変化した脳のレントゲン写真なども専門医の発言で冤罪がいかに行われたかが書かれています。

 もうひとつは持っていた大金が銀行から盗んだとされていたが、平沢さんは材木の販売や春画の制作もしていて、お金は得ていたことも多くの人たちが証言しているほかに作品も残っているそうです。

☆テンペラ画を描くのに青酸カリを使っていたので平沢さんが殺したと捻じ曲げられてしまいましたが、現実には大変特殊な毒物で普通の人が手に入るようなものではなかったそうです。軍の秘密の部分に触れるわけにはいかないのでターゲットとして平沢さんに暴行や脅迫の限りを尽くして証言させていくのです。

 平沢さんは自殺未遂を3度したそうですが、死にたいので早く認めて死刑になりたいと警察側に協力して話の筋を作っていきますが、銀行員の証言では『この人ではない。』という人ばかりだったそうです。

 それで、歴代の法務大臣も死刑の執行をしなかったのです。

 平沢さんは獄内にアトリエをつくられ、部屋をぶち抜き2人用のところで自由に食べ物も選べずいぶん優遇されていたそうです。平沢さんは自分は食べないで他の死刑囚に上げたので、随分感謝され、死刑囚も平沢さんは無罪と言っている人が多いです。

☆しかし、罪のない人を強引に犯罪者に仕立て上げて、家族や本人を苦しめて平気な人たちがいると言うのは信じられないことです。

 平沢さんは幾度も普賢菩薩の夢を見て励まされてます。それを幻想というひともいるけれど、心は平安で、死刑囚にした人たちが地獄に行くだろうと嘆いてもいるのです。

☆昨日読んだ、「カンディード」のヴォルテールも自分の強引に牢に入れられたり、国外追放をされたりしたので、冤罪の裁判にはずいぶん協力したそうです。

☆平沢さんも言っているように、神が知っている。自分が知っているということですよね