October 13th, 2011

朝焼けの美しさ!


「メフィス」フロラ-トリスタンより
p30.
この若い女性の数々の魅力は、最上の社交界で輝くべく運命づけられているように見えたのだが、彼女はこの孤独な隠れ家に深い憂愁と、苦い苦悩とを隠しに来ていたのだった。1年近くマレキータは恐ろしい病-憂愁ーに苦しんでいた。彼女は人生の嫌悪におちいり、命を絶ちたいという願望が強まるのと戦っていた.だからこの不幸な人がこの避難所に引きこもったのは、もうバラードを作ったり、彩色デッサンを鑑賞したり、少女期の思い出を書くためではなかった。
そうではない、苦痛に気力をすっかりなくして、もはや音楽的霊感も沸かなかったし、絵画への好みもなくなったし、彼女の人生のさまざまな出来事も記憶から遠退いていた。彼女は何時間もじっとしたまま、木の葉が揺れるのを眺めたり、小鳥が枝から枝へと飛び回るのを見たり、あるいは雲が流れたり、消えたりするのを眺めているのだった。彼女が自分自身のことをすっかり忘れることができたとき、この不幸な人は木々や花々に微笑みかけ、よりたやすく呼吸し、和らいだかのように見えた。
 これほどの生命と、愛と、詩心とを授かっている女盛りのこんなに美しいひとを、何が殺したのであろうか?残念ながら!こうした馬鹿げた偏見のゆえに、多くの不幸な人々が日々倒れていくのである。

☆中央本線に乗り換えました。
持参のハム-サンドと朝食が車内で!美味しいです!

p.44
「マレキータさん、あなたが卓越した人であるために、あらゆる憎しみや、あらゆる迫害にさらされる数少ない人の一人であることは人目見ればすぐわかりますよ。世間を知れば、われわれの社会は、ほんの僅かな利益によって分裂しています。しかしながら社会よりも秀でてる人々を、ほとんど避けがたく不幸にするために、非常にうまく合意しあい、見事な協力で行動するのです」。
 「   あなたのような美しく、人を愛し、寛大さと高貴さに満ち満ちた人は、理解されず、誹謗され、もし神が存在すれば、地獄で永遠に火刑に処されるべき非常なやつらによって、泥の中を引きずり回されるでしょう」。
p.46
「それではあなたはこの世では立派で高貴な思想を持つ人々が愛されると思っているのですか?
 あなたの考えはひどい間違いですよ。
 支配される愚か者たち、言葉だけで優越せいを信じる馬鹿たち、その破廉恥さで赤面したり遠慮などしない抜け目ないぺてん師たち
こういう人が愛されるのです。

穂高駅に着いたので、ギャラリー廻りのバスを待ってます。

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