March 8th, 2012

今日も曇り!


昨晩、ビッグ・イシューを8冊ざっと目を通した。
ありとあらゆる弱者であるケースに皆が生きやすい社会を創るのは本当に大変だと思う。
病気、貧困、不適応など。

昨日、渋谷で買った若いお兄さんのことも出ていた30歳とのこと。
ネットカフェで生存しているそうだ。

☆今、テレビでは福島の妊婦たちのことを紹介して居た。
 何とか県の外に生きるすべはないのか?

☆今日は8度とか。
 寒いね。

☆娘が明日に帰ってくるので夕飯の支度をして久しぶりに家族3人でご飯です!

原美術館へ!その1.

 ブログ友のcosmosさんからお誘いを受けて、検索したら楽しそうな個展なので多少の雨は何としても行きたいと思っていた展示会です。

 お車を出してくれ、私がコンビニを指定したので迎えに来てくれました。
少し風邪気味なので薬屋さんに行きたかったのでした。
確かに肌寒い日でした。

 展示会は素晴らしかったです。
 私の好きな世界です。
 かわいいけれどゴージャス。
 ミックスメディアの良さが堪能できます。
 なんていったってフランス!おしゃれです。







ジャン・ミシェル・オートイユ展復習




原美術館(東京都品川区北品川4-7-25)にてジャン=ミシェル オトニエルの日本における初個展を開催します。この展覧会は、パリのポンピドゥー センターにおいて3カ月の会期で20万人という記録的人数を動員したオトニエルの回顧展を、かつて邸宅であった原美術館の空間にあわせて再構成するものです。

オトニエルは、パリ市中心に位置するメトロ「パレ ロワイヤル ミュゼ ド ルーブル」駅エントランスとして設置された大作「夢遊病者のキオスク」(2000年)の制作や、主要な美術館における展覧会開催などで活躍し、フランスを代表する現代美術作家です。日本では、原美術館の別館ハラ ミュージアム アーク(群馬県渋川市)に、赤いガラス玉をハート型に連ねた野外作品「Kokoro」(2009年)が常設され、来館者をやさしく迎えています。

本展では、硫黄や蜜蝋を用いた初期作品から、ムラーノ島などの色鮮やかなガラスを素材にした最新の立体作品まで約60点を一挙公開し、その25年の歩みを一望します。展覧会名「マイ ウェイ」はフランク シナトラの名曲より引用されたもので、周囲に左右されることなく自分の流儀で制作を続けてきたオトニエルの歩みを象徴しています。

生と死、自由と苦悩、美と官能―ジャン=ミシェル オトニエルの世界をお楽しみください。

「ラカンの結び目」


ラカンの結び目(Le Nœud de Lacan)」(左は部分)2009年 鏡面ガラス、金属 150 x 135 x 50 cm ⒸJean-Michel Othoniel/Adagp, Paris 2011 Collection François Odermatt Photo by Guillaume Ziccarelli Courtesy of Galerie Perrotin, Paris

【開催要項】
展覧会名 ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ(原題 Jean-Michel Othoniel, My Way)
会期 2012年1月7日[土] - 3月11日[日]
会場 原美術館 東京都品川区北品川4-7-25 〒140-0001
Tel 03-3445-0651(代表) 
Fax 03-3473-0104(代表) 
E-mail info@haramuseum.or.jp
ウェブサイト http://www.haramuseum.or.jp
携帯サイト http://mobile.haramuseum.or.jp
ブログ http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum
Twitter http://twitter.com/haramuseum(アカウント名 @haramuseum)
主催 原美術館
共催 ポンピドゥー センター
特別協力 フランス大使館、フランス観光開発機構
助成 Institut Français
協賛 ボンポワンジャポン株式会社、Saint-Just
開館時間 11:00 am-5:00 pm(水曜は8:00 pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日 月曜日(祝日にあたる1月9日は開館)、1月10日
入館料 一般1,000円、大高生700円、小中生500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20名以上の団体は1人100円引
交通案内 JR「品川駅」高輪口より徒歩15分/タクシー5分/都営バス「反96」系統「御殿山」停留所下車、徒歩3分。

*日曜・祝日には当館学芸員によるギャラリーガイドを行ないます。(2:30pmより30分程度)

関連イベント
会期中、子ども向けワークショップ「ふしぎな現実」(原題 Le Réel Merveilleux)を原美術館内ザ・ホールにて併催(主催:ボンポワンジャポン株式会社、原美術館 キュレーション:ラボワット株式会社)
※海外で公開中のものを含むオトニエルの作品12点を、AR(拡張現実)の技術を用い3Dで楽しめるワークショップ。ピクトグラムをカメラにかざすとオトニエルの作品が立体的にプロジェクションされ、世界中に点在する作品を仮想体験できます。子どもから大人までお楽しみいただける内容です。また子どもたちがぬり絵を通してドローイングの楽しさを学べるコーナーもご用意します。



Le Bateau de larmes, 2004(参考図版)
Watercolor on paper 23 x 31 cm (9 x 12 inches)
© Jean-Michel Othoniel/Adagp, Paris 2011
Courtesy of the artist and Galerie Perrotin, Paris

【概要】
「マイ ウェイ」展はオトニエルが満を持して発表している個展。2011年3月にパリのポンピドゥー センターでスタートし、ソウル→東京→ニューヨークの3都市を巡ります。硫黄や蜜蝋を用いた初期の作品からガラスを素材にした最新の大作まで、周囲に左右されることなく「マイ ウェイ」を貫いた25年に及ぶ制作の中から約60作品を一挙公開。原美術館の空間が、まさに珠玉の数々で満たされたラビリンスへと変貌します。


「私のベッド(Mon Lit)」 2002年 ムラーノガラス、アルミニウム、飾りひも、フェルト 290 x 240 x 190 cm  François Odermatt蔵
ⒸJean-Michel Othoniel/Adagp, Paris 2011 Collection François Odermatt Photo by Patrick Gries Courtesy of Galerie Perrotin, Paris


「涙(Lagrimas)」 2002年 ガラス、水、テーブル 140 x 500 x 70 cm 個人蔵
ⒸJean-Michel Othoniel/Adagp, Paris 2011 Private Collection Photo by Guillaume Ziccarelli Courtesy of Galerie Perrotin, Paris

【見どころ】
* フランスを代表する現代美術作家、ジャン=ミシェル オトニエルの日本初個展。
* ジュエリーのように魅惑的な輝きを放つムラーノガラスなどを用いた最新の大型立体作品と、そこへ至る25年の制作より約60点を一挙公開。
* 20世紀初頭に建造された旧個人邸宅を改装した原美術館の空間を活かした展示。
* ガラスの大型立体作品1点の屋外展示を予定。

【ジャン=ミシェル オトニエルとは】
パリを拠点に活動するオトニエルは、イタリア・ヴェネツィアのムラーノ島で制作するガラス玉を用い、ジュエリーの如く輝く魅惑的な作品で注目されるアーティストです。中でも2000年にパリで制作したメトロの駅、パレ ロワイヤル ミュゼ ド ルーブルのエントランスとして設置された「夢遊病者のキオスク(Le Kiosque des Noctambules)」は、オトニエルの代表作としてパリの人々に愛されています。昼間は太陽の光に照らされ生き生きと、夜は電灯に怪しく煌めき、異次元への入口のような趣を呈しています。


「夢遊病者のキオスク(Le Kiosque des Noctambules)」 2000年
ムラーノガラス、スチール、アルミニウム、セラミック 560 x 600 x 200 cm
ⒸJean-Michel Othoniel/Adagp, Paris 2011 ⒸRATP-DGC
Photo by Jean-François Mauboussin (参考図版)

【ジャン=ミシェル オトニエル プロフィール】






1964年、フランス、サン エティエンヌ生まれ。1980年代より、硫黄、鉛、蜜蝋といった可変性の素材を使って制作。93年よりガラスを用い始める。装飾性と官能性が作品の特徴として挙げられ、カルティエ現代美術財団(2003年)、パリ装飾美術館(2007年)、ポンピドゥー センター(2011年)などで個展を開催の他、ドクメンタIX(1992年)や光州ビエンナーレ(2000年)、イスタンブール ビエンナーレ(2007年)などの国際展でも活躍。日本では、1991年に原美術館の別館 ハラ ミュージアム アークにて開催された「Too French」展に参加、3週間の滞在制作を行った。また2006年には東京都現代美術館での「カルティエ現代美術財団コレクション展」にて紹介。現在、パリ在住。http://www.othoniel.fr http://www.perrotin.com
ⒸJean-Michel Othoniel/Adagp, Paris 2011 Photo by Sang Tae Kim
Courtesy of PLATEAU, Samsung Museum of Art, Seoul

【ジャン=ミシェル オトニエルと原美術館】
原美術館では、1991年、別館ハラ ミュージアム アーク(群馬県渋川市)にて「Too French」展を開催した際、若きオトニエルに滞在制作をしてもらい、以来20年間親交を深めてきました。そして2009年には、大型野外作品「Kokoro」をハラ ミュージアム アークの庭に設置。来館者を出迎える本作は、ある方向からは抽象的なフォルムに、別の方向からは大きなハートに見えるという形のユニークさと、野外作品でありながら脆く儚いガラスでできた彫刻であるという点を特徴としています。




「Kokoro」 2009年 ムラーノガラス、スチール 300 x 280 x 135cm
ⒸJean-Michel Othoniel/Adagp, Paris 2011
Photo by Yuichi Shiraku
Permanent installation at Hara Museum ARC, Gunma (参考図版)



本展プレスリリースはこちらからどうぞ(PDFファイル)。

An exhibition of the Centre Pompidou, Paris
The exhibition “Jean-Michel Othoniel, My Way” has been designed by the Centre Pompidou in close collaboration with
Jean-Michel Othoniel, and was presented at the Centre Pompidou, Paris, from March 2 to May 23, 2011.

《ご鑑賞について》
・混雑時には入場制限をすることがあります。
・休日はたいへん混雑しますので、平日のご来館をお勧めいたします。
・駐車場の台数が限られておりますので、できるだけ公共交通機関のご利用をおすすめいたします。

作品保護のため、下記をお守りください。
・作品には触らないでください。
・お子様をお連れの場合、大人の方が手をつないでご観覧ください。

《写真撮影についてのご注意》
本展に限り、作家の許可を得て撮影可能となっております。作品保護のため、下記をお守りください。
・撮影する作品および周囲の作品の安全を考慮してください。
・事故防止のため作品の接写を禁止します。
・フラッシュの使用を禁止します。
・動画の撮影を禁止します。
・三脚の使用を禁止します。
・プライバシーに配慮するため、ご来館のお客様に対する撮影は禁止します。
・他のお客様の観覧を妨げないようご注意ください。
・撮影した作品写真の営利目的での使用等、著作権を侵害する二次使用を禁止します。
・撮影禁止マークのついた常設作品の撮影を禁止します。
・混雑時には撮影を制限させていただく場合があります。あらかじめご了承ください

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※文字にカーソルをあわせると、リンクに飛べます。

原美術館
杉本博司 ハダカから被服へ
3月31日[土]―7月1日[日]

原美術館とハラ ミュージアム アークはTwitterで情報発信中。
http://twitter.com/haramuseum (@haramuseum)
http://twitter.com/HaraMuseumARC (@HaraMuseumARC)

原美術館とハラ ミュージアム アークは割引券一覧iPhoneアプリ「ミューぽん」に参加。
http://www.tokyoartbeat.com/apps/mupon

原美術館ウェブサイト
http://www.haramuseum.or.jp
http://mobile.haramuseum.or.jp

原美術館へのアクセス情報はこちら。

☆☆☆
ジャン=ミシェル・オトニエル:マイ ウェイ
2012.2.12 08:07 (1/3ページ)[美術・芸術]



「ラカンの大きな結び目」(手前、2011年)と「ラカンの結び目」(奥、09年)鏡面ガラス、金属

「ラカンの大きな結び目」(手前、2011年)と「ラカンの結び目」(奥、09年)鏡面ガラス、金属

 ■ガラスに宿る命のきらめき

 ガラスには、その硬質な手触りとは裏腹に、一瞬先には粉々に砕けてしまうのではないかという儚(はかな)さがつきまとう。

 ガラスの立体作品で知られるフランスの現代美術作家、ジャン=ミシェル・オトニエルさん(47)の日本初個展「マイ ウェイ」が東京・北品川の原美術館で開かれている。昨年、パリのポンピドゥーセンターにおいて、3カ月で20万人を動員した話題の回顧展が、日本を含む世界に巡回。原美術館の空間に合わせて再構成された本展では、1980年代後半の初期作品から近作まで約60点で創作の軌跡をたどる。

 硫黄(いおう)や蜜蝋(みつろう)を素材に試行錯誤を重ねてきたオトニエルさんが、ガラスに目覚めたのは93年ごろ。「私の作品を読み解く鍵の一つは『可変性』ですが、ガラスはその理想形だった」と振り返る。形が変わる素材への興味は「すべてはうつろいゆく」という自身の人生観、世界のとらえ方と呼応する。原点には、若き日に恋人が悲劇的な死を遂げたという体験があった。

 生きる痛みや喪失感をかみしめるように、体の一部を思わせる造形が度々登場する。硫黄や蜜蝋ではグロテスクに見える表現も、透明感のあるガラス素材になると、一瞬の命のきらめきのようなものが宿るから不思議だ。「身体の不在」を表すはずの巨大ネックレスにも、なぜか人肌のぬくもりを感じる。イタリア・ムラーノ島で作られたガラス玉のぬらっと官能的な輝き、いびつな形のせいだろうか。さらに宝石箱のような「私のベッド」は、エロスとタナトス-生と死にまつわる人間の営みの象徴だろう。
「ガラスに出合って以来、独りではなく職人さんらとともにグループで作業するようになった。フランス、イタリア、メキシコ…と世界を股にかけて作っています」とオトニエルさん。創作スタイルの変化とともに、個人的体験から出発しながらも、近作では誰もが思いを託せる「普遍的物語」へと、表現を進化させているようだ。

 新シリーズ「ラカンの結び目」はフランスの精神分析家、ジャック・ラカン(1901~81年)の理論から着想したもので、想像、象徴、現実という3つの概念の輪を示す。大きな輪の近くに身を置くと、鏡面ガラスの玉の一つ一つに自分の姿が映り込む。ラカンは自己認識や愛、欲望について精緻(せいち)な理論を積み上げたが、人間は結局、自分という“永遠の謎”を解くことなく死んでゆく。

 「ガラスのきらめきと儚さが好きなのです。美は、悲しみや喪失感と表裏一体だ」とオトニエルさんはあるインタビューで語っている。確かにガラスはもろく儚く粉々になるが、熱に溶けて液体化し、別の形にも生まれ変わる。きらめくオトニエルの作品は、「再生の物語」と読み替えることもできるだろう。(黒沢綾子)

                   ◇

 ■歴史的建築物と調和

 「このエレガントな空間で、いつか個展を開いてみたかった。夢がかないました」。若い頃から交流のある原美術館について、ジャン=ミシェル・オトニエルさんは感慨深そうにこう語った。原美術館は昭和13年に建造された旧個人邸宅を改装し、54年にオープン。この歴史的建築物の中では、オトニエルさんのガラス作品は装飾性が増してみえる。「より親密な感じを持っていただけるのでは」と満足そうに話す。
屋内もいいが、屋外で見ても魅力的だ。パリ中心部の地下鉄入り口にある「夢遊病者のキオスク」は、オトニエルさんの代表作として市民や観光客に親しまれている。日本でも原美術館の別館「ハラミュージアムアーク」(群馬県渋川市)に「Kokoro」と題した大型野外作品がある。

 開放的な緑の庭に、赤い大きなハートが一つ。もろくも強い愛が、絶妙なバランスで自立しているさまが印象的だ。

                   ◇

【プロフィル】Jean-Michel Othoniel

 ジャン=ミシェル・オトニエル 1964年、フランス中部サンテティエンヌ生まれ。パリ在住。カルティエ現代美術財団(フランス、2003年)、パリ装飾美術館(同、07年)、ポンピドゥーセンター(同、11年)などで個展を開催。ドクメンタIX(ドイツ、1992年)や光州ビエンナーレ(韓国、2000年)などの国際展にも参加し、世界的に注目されている。

                   ◇

【ガイド】「ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ」は3月11日まで、原美術館(東京都品川区北品川4の7の25)で。月休。一般1000円、大学・高校生700円、小中学生500円。子供向けの関連ワークショップ「ふしぎな現実」も併催している。問い合わせは(電)03・3445・0651。

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美しき「可変性」、ジャン=ミシェル オトニエル個展

2012年2月29日 09:00


フランス人アーティスト、ジャン=ミシェル オトニエル氏の日本における初めての個展が、東京・品川の原美術館にて開催中だ。同展は、2011年3月にパリのポンピドゥーセンターから始まり、ソウル →東京→ニューヨーク等へと巡回しているもので、パリでは3ヵ月の会期でなんと20万人もの動員を果たした。今回は、原美術館の空間に合わせて再構成された展示となっている。
「My Way」2010年 ©Jean-Michel Othoniel/Adagp,Paris 2012



 オトニエル氏と原美術館の出会いは、20年前にさかのぼる。1991年に原美術館の別館、群馬県・渋川市のハラ ミュージアム アークで行われた「Too French」展に参加した彼は、3週間の滞在制作を行ったのだが、当時から原美術館の雰囲気をたいへん気に入っており、「このエレガントな美術館でいつか個展を開きたい」と秘かに思っていたという。念願かなった個展「マイ ウェイ」は、美術館の佇まいと美しいハーモニーを奏で、来場者を魅了している。



「ラカンの大きな結び目(Le Grand Double Nœud de Lacan)」2009年 ©Jean-Michel Othoniel/Adagp,Paris 2012 Collection François Odermatt
絵本からそのまま飛び出したような幻想的なベッドがあるのは、入口入ってすぐの空間だ。この作品を目にした人の中には、パリ市中心に位置する地下鉄、パレ・ロワイヤル・ミュゼ・ド・ルーヴル駅のエンストランスとして設置された「夢遊病者のキオスク」(2000年)を思い出す人もいるかもしれない。パリ中の人々に愛されているオトニエル氏の代表作と同様に、色とりどりの美しいジュエリーのようなムラーノガラスに彩られたベッド。フレームのアルミニウムも含め、泡のような丸い構成要素で全体が形作られている。



「私のベッド(Mon Lit)」2002年 ©Jean-Michel Othoniel/Adagp,Paris 2012 Collection François Odermatt




オトニエル氏はイタリア・ムラーノ島だけでなく、メキシコやフランスなどさまざまな国に滞在しながら、現地のガラス工房で作品を制作してきた。メキシコで制作した作品「涙(Lagrimas)」(2002年)は、マクロとミクロを兼ね備えた、小宇宙の集合体のような作品だ。透明な水をたたえた繊細なガラス瓶の中には、小さなモチーフがいくつも浮かんでいるのだが、オトニエル氏によると「自分のこれまでの作品を小さくして閉じ込めた」のだそう。一つひとつの瓶をのぞいていくと、彼のこれまでの軌跡が集約されているようで、自然と引き込まれる。


「涙(Lagrimas)」(部分)2002年 ガラス、水、テーブル ©Jean-Michel Othoniel/Adagp,Paris 2012 Private Collection
実は、オトニエル氏は最初からガラスを素材として作品づくりを行なってきたわけではない。キャリアのスタートは鋼鉄や硫黄、ワックスといった素材での作品づくりが主で、会場では当時の作品も見ることができる。



「底で象られた魂」1989年 ©Jean-Michel Othoniel/Adagp,Paris 2012

 1989年制作の「底で象られた魂」は、硫黄を使った、どこかエロティックな作品だ。彼は硫黄の匂いや存在感も含め、「取り憑かれるように夢中になっていた」と語る。彼が興味を持つ素材に共通するのは「可変性」ということ。その理想形が「ガラス」という素材だったのだ。

 ガラスの作品をつくるようになって、彼の制作スタイルは変貌をとげた。それまではアトリエにこもって独りで作業をしていたのが、時には50人ものチームを率いて、精力的にガラス作品を制作する。制作にはガラス職人の協力が不可欠で、彼はつねに作品のイメージを緻密な水彩画に描いて制作に臨む。1階の廊下では、彼の美しい水彩画を間近で鑑賞することができる。



©Jean-Michel Othoniel/Adagp,Paris 2012

 移ろいゆく世界の、ひと筋の光と影を具現化したオトニエル氏の作品と、邸宅として建てられた原美術館の親密な空間が織り成す、美しく濃厚な展覧会。サンルームからは裏庭の木々の間に展示された作品も鑑賞することができるので、お見逃しなく。3月11日まで。

「ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ」
開催中~3月11日(日)
原美術館 東京都品川区北品川4-7-25
お問い合わせ:03-3445-0651

取材/草野恵子

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身近な素材を使って、日常を新しい視点で眺める

これはカルティエ現代美術財団の指針なのか、志向性なのか分からないが、全体的に印象深かったのは、作品の「素材の面白さ」ということだった。それは、ビーズや糸といった身近な手芸素材であったり、木、貝、ガラスなどのプリミティブなマテリアル、あるいはパン、爪楊枝、ネジ、石けん、スポンジなど日常生活で何気なく使われている品々などだ。

ふだん見慣れて、その存在にすら気づかないようなこうした素材が、アート作品として新たな命を吹き込まれる時、鑑賞者は別の視点で日常を眺めることになる。インテリアのスタイリングにおいても、こうした小さなオブジェクトをごちゃごちゃと並べて空間を構成することがあるが、相通じるものがあるのかもしれない。


手前:『ユニコーン』2003年/ 吹きガラス、金属/194×70×50cm

奥 :『恋する風景』1997年/ムラーノ・ガラスのビーズ/ 400×350cm

■ジャン=ミシェル・オトニエル(Jean-Michel Othoniel)

ジャン=ミシェル・オトニエル(1964年生まれ)は80年代から、硫黄、鉛、蜜蝋、水といった可変性のある特別な素材を使って繊細な作品を作ってきた。1993年以降、ガラスも重要な素材として扱うようになり、現在は世界のガラス職人とともにその特性を生かした美しい作品を制作している。

取材・文/山本玲子
http://reikoyamamoto.blogzine.jp/

資料提供・撮影協力/東京都現代美術館
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ガラス玉が織りなす不思議な世界、ジャン・ミッシェル・オトニエル展



「My Way」 Jean-Michel Othoniel
「マイウエィ」ジャン=ミッシェル・オトニエル

パリを訪れたことがある人なら、コレット広場にあるメトロ「パレ・ロワイヤル」駅のカラフルな出入り口をご存知の人も多いでしょう。これはパリのメトロ100周年にあたる2000年にジャン=ミッシェル・オトニエルが作った「夜遊びをする人の東屋」という作品。2つの丸いやねが昼と夜を表しているのだとか。

現在ポンピドゥ・センターではこのジャン=ミッシェル・オトニエルの個展が開かれています。1964年、フランスのサンテティエンヌで生まれ、80年代から硫黄や鉛、蜜蝋、水などの可変制のある素材を使って作品を発表してきました。その後90年代にはガラスを扱う様になります。
今回の展示にはガラスの瓶のなかに浮かぶガラスのオブジェといった小さなものから、巨大な数珠のようなガラス玉を連ねたオブジェまで。見る角度によって姿を変え、そしてよ~く見るとひとつひとつのガラス玉に見る人や他のガラス玉、情景が映し出され、一つのガラス玉のなかに無限な世界が広がっていくようで、さらにそのガラス玉が連なってひとつとなってまた新たな世界を創り出し、見れば見るほど引き込まれていく作品はどれも美しくユニーク。 また、ガラス作品のほか、1987年から現在までの彼の作品も一堂に会します。

※追記(2012年1月末)
この展覧会が、東京品川区の「原美術館」で巡回されています。日本で彼の個展が開催されるのは今回が初!独特のガラス玉の世界へ、是非足を運んでみて下さい!
●開催場所/原美術館
●開催期間/2012年1月7日〜3月11日
●住所/東京都品川区北品川4-7-25
●開館時間/11:00~17:00(水曜〜20:00)、月曜休館
●入場料/一般1000円、大高生700円、小中生500円
●公式サイトhttp://www.haramuseum.or.jp















「My Way」 Jean-Michel Othoniel
「マイウエィ」ジャン=ミッシェル・オトニエル

●展覧会期間/~2011年5月23日(月)
●開催場所/ポンピドゥ・センター(Centre Pompidou)
●住所/19, rue Beaubourg 75004 Paris
●開館時間/11:00~21:00、火曜休館
●最寄りメトロ/「Rambuteau」11番線
●入場料/12€(すべての企画展、常設展と共通チケット)
●公式サイトhttp://www.cnac-gp.fr