凄くいい本だった。
高部雨市さんは、1950年生まれの双子だという。
高校を卒業して、ニュージーランドにいったときに、黄色人種の自分に向けられる視線に
差別を感じた。
双子の兄は、彼と意見が合うたくさん兄弟の末に生まれた自分の信頼できる肉親だが、子
供の頃、在日にたいする差別にとても怒ったと言う。
☆高部さんのライフテーマは差別になっていた。
その一つが小人レスラーだったが、白木実の「てなもんや傘」や、多くの演劇に出演する
小人症の人たちへのインタヴューをしている。
小人症の子供の親の会や、最近起きたいじめによる自殺した女の子の小人症の家庭にも訪
問している。
アメリカでは、医者や大学教授になっている人もいて、差別による自己実現にブレーキが
かかることはない。
メキシコでは1万人の一人に小人症はラッキーと言われる。
文化的にNHKでは小人症はタブーだそうだ。
☆プロレスラーになった小人症の人は、自分を見限りたくなかったという。
女子プロレスラーの人たちは彼らは小人として面白いのではなく、技が男性プロレスラー
並みに厳しく巧みなのだと言う。
☆人間の意識の高さと言うのか、どんなに振り返られても、チビと罵られても穏やかな品
性の女性をも紹介している。
☆自ら、大きくなることを拒んだ「ブリキの太鼓」のオスカルは、彼らに元気を与えてい
る様に、自分達を見て元気が出て来る人がいればいいと言う。
☆私たちの日本が、多様な人をあるがママ、受け入れられますように。
