September 6th, 2014

今夜の読書。


とても真面目ないい本です。

 

ヒットラーが小人症の人たちを殺したり、人体実験に使ったりの記述もあります。

 

差別の問題を扱ってます。

☆おばあちゃんのスカートのなかに隠れて追っ手から逃げられたおじいちゃん。

☆綺麗なママの二人の恋人。

オスカルの初恋のマリア。

サーカスで出逢った彼女。

ママのアグネスは二人の男に愛されていた。

お父さんとマリアは夫婦であるし。

☆平面がないから、これも持っていこう!
「 母の人形」

やはり、「ブリキの太鼓」のことが書いてあった!


オスカルの美しさ!
p177

「ぼくのささやかな芸術を、ひそかに、あらゆる拍手喝采から、離れたところで開花させたいのです。しかし、ぼくはあなた方のだしものにいちばん拍手喝采を惜しみません。」

 

サーカスの小人芸人団長、ペプラはこう忠告した。

 

「オスカル君、経験を積んだ仲間の言うことを信じなさい。我々のようなものは、決してお客にはなれないのだよ。我々のようなものは舞台や演技場にでなければならないんだ。我々のようなものは人前で芸を見せ、筋書きを決めねばならない。そうしないとあそこにいる人たちにあしらわれてしまう。あそこの人たちはわれわれを虐待するのが好きなんだ。
ペプラはオスカルにそう囁き、

 

「みんながやって来る。式場を占領する。松明行列をするんだ。演壇を作り、回りに人を集め、演壇から我々の没落を説教する。見てなさいよ。きみ、演壇で何が始まるか。いつも演壇の上に座って、決して演壇の前には立たせないようにするのだよ。」

 

☆上の文章は原作からの引用です。

 

☆p178

 

普通の人々にとっての、足手まといの人々すべてが、彼ら普通の人々の思考回路から脱落させられるのである。

 

 

小人も浮浪者もあるいは老人も、そしてすべての異形者たちも、自らの当たり前の存在を主張すべきなのだ。この社会に、当たり前でない存在等決してありはしないのだから。

読み終えた。


凄くいい本だった。

 


高部雨市さんは、1950年生まれの双子だという。

 

高校を卒業して、ニュージーランドにいったときに、黄色人種の自分に向けられる視線に差別を感じた。

 

双子の兄は、彼と意見が合うたくさん兄弟の末に生まれた自分の信頼できる肉親だが、子供の頃、在日にたいする差別にとても怒ったと言う。

 

☆高部さんのライフテーマは差別になっていた。

 

その一つが小人レスラーだったが、白木実の「てなもんや傘」や、多くの演劇に出演する小人症の人たちへのインタヴューをしている。

 

小人症の子供の親の会や、最近起きたいじめによる自殺した女の子の小人症の家庭にも訪問している。

 

アメリカでは、医者や大学教授になっている人もいて、差別による自己実現にブレーキがかかることはない。

 

メキシコでは1万人の一人に小人症はラッキーと言われる。

 

文化的にNHKでは小人症はタブーだそうだ。

 

☆プロレスラーになった小人症の人は、自分を見限りたくなかったという。

 

女子プロレスラーの人たちは彼らは小人として面白いのではなく、技が男性プロレスラー並みに厳しく巧みなのだと言う。

 

☆人間の意識の高さと言うのか、どんなに振り返られても、チビと罵られても穏やかな品性の女性をも紹介している。

 

☆自ら、大きくなることを拒んだ「ブリキの太鼓」のオスカルは、彼らに元気を与えている様に、自分達を見て元気が出て来る人がいればいいと言う。

 

☆私たちの日本が、多様な人をあるがママ、受け入れられますように。