November 5th, 2014

「隣居」田口佐紀子著を読んで。

☆個人的に中国の文化大革命にはとても興味を持ってます。

 

父の贈ってくれた「胡同のひまわり」の本と映画。「小さな中国のお針子」    「活きる」等、文革後に暮らしの変わった富裕層の落ちた姿を観て感じたことがあった。  

 

この「隣居」を読んで、「革命前の方がよかった。」と言う言葉を言う中国人にとても新鮮だった。

 

いづれにしても、あの後の中国人の生活の変化の激しさに、改めて当事者たちは大変だったのだと思えた。

 

☆ドキュメンタリーと言うものは市井の普通の人々の場合、とても地味で、日本でもそうであるように、学業や就職 恋愛、結婚、生活が凡庸でいて非凡なことがよくわかる。

 

垢の他人のことをこんなに知って良いのかという思いもした。

 

☆著者は私より4歳上。

 

紅衛兵。4人組、江青女史。毛沢東。

 

その言葉は大学時代に耳にした中国大革命のメンバーであり、毛沢東や劉少奇の本なども読んで、ずいぶんひどいことが行われていたのだと思ったものだ。

 

そんな時代に当事者の市民たちも混乱のうちにいながらも、ひたむきに生きたと言うことを改めて知る。

 

☆筆者が知った革命後の中国人たちの語る革命前の庶民の貧しい暮らし。

 

色のない北京の街。

 

格差の大きい中国には今も苦力として舟を漕ぐ赤銅色の肌をした人が粥をすする姿も国際的な洗練を見せる富裕層も同時に観れる。

 

同じアジアの隣人。

 

どこか自分の事のようにも思える庶民のため息も聴こえる本だった。