October 18th, 2015

「サイの季節」


 イラン映画。
実際のお話をもとにして映画化されました。

美しい。


 イランの地は戦乱で荒れているが悲しさも美しい。


 主人公は3人。


 高名な詩人で成功者であるかれは邸宅に住み、使用人をたくさん抱え、客を招待し美しい妻と愛し合い、幸せの絶頂を迎えている。



 使用人も詩人の妻を愛するが、車で連れ出し告白されるが妻は相手にせず、詩人に訴える。



 分限をわきまえない無礼者として、他の使用人から暴行され、解雇される。



 強い憎しみを持ち、イラン革命時の動乱きに、反抗軍のリーダーとなった彼は、詩人夫妻を不当な罪を被せ、逮捕させる。

詩人は30年、妻は10年の禁固となり、詩人は過酷な拷問を受ける。



 兎に角、映像が美しく、詩人は寡黙だが存在感があり、妻は美しく、囚人の衣に変えても美しい。



☆使用人だったかれは反抗軍のリーダーになっていて、妻がその気なら牢から出してやる力があると言う。

 妻は詩人を愛しているので断る。

 この映像はとても絵画的で、犀が出てきたり、亀が降ってきたり、馬が牢から顔を出したりするが、幻想であり、詩人の心にや脳内にあらわれるある異物なのだと思う。

☆イランの獄中は、夫婦さは別の個室でも、夫婦の営みを許し、妻は裸で黒いガウンを纏い、顔には黒い袋を被せられ、夫との対面時に一瞬、覆いを取られ、互いに確認する。

 広く大きな白色のシーツにおおわれたベッドに黒尽くしの二人は抱き合う。

 それを天井から観るのは看守か?

☆顔を隠すのを知ると元使用人が妻を騙して覆い被さってくるが、妻は体でわかりはね除ける。

☆妻には双子の子が生まれる。
10年に出所した妻は、詩人は死んだと墓を見せられる。

 元使用人に求愛されながらも逃げ、貧しさのなかで、夫の詩を、刺青する仕事で食べる。

 28年で出所した夫の詩人は、若い娼婦の肩に彫られた自分の詩を見て、妻と子供の不遇を知る。

 運命を狂わせた元使用人に詩人は何をしたか?