May 7th, 2016

Christmas

群像 「絵本 グリム童話」を読む。

 グリム童話からインスパイアーされた創作グリム。

 なかなか現代的で皮肉にも満ちたいいお話です。

 挿し絵もなかなか素敵!
「手なし」と言うのは、造形的に美しいんですね。

 そして、母親の愛情が手を伸ばす神秘。

 継母は悪者になってますが、手なしの娘は美しく、気立てがよく、女の嫉妬を買ってしまう。

 この手なしさんたちは、生まれながらでなく、人工的に切られたもの。

 そして、各国の手なしさんたちが、男気のあるハンデをものともしないご主人を得て、幸せになっている。

 因果応報のように、加害者の不幸話もあるが、ひねたり、いじけたりしてないのは、お伽噺だからか?
no title
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ラプンツェルもとても現代的。

音楽家がいる。
売れてて、コンピュータで作曲する多忙な彼は自分の癒しのための小鳥を求めていた。

格差の話も。

貧しいお母さんはお金で娘を売ってしまう。
それが、地べた。

音楽家は少女に歌を歌わせる。
少女は隔離され、音楽家好みに調教される。

髪は三つ編みをたくさん編まれ、少女はある日、好奇心で掃除人に装った男にあい、新しい世界に目が開かれる。

少女は髪を切って音楽家から逃げる。

音楽家は才能を失う。

少女は地べたの底辺で、自分の探した掃除人を見つける。

彼の目を音楽家に潰してもらった。

少女だけの男であるように。

 少女は音楽家が自分にしたように、彼の世話をやくのだ。

 少女を得て、どんどん富んだ音楽家の贅沢な暮らしてはなく、生まれ育った地べたの暮らしを選ぶ。

no title
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☆宇野亜喜良のイラストは素敵だ。

私が美大生の頃に、既に著名だった。

マックスファクターのコマーシャル。

最初の奥さんの喫茶店にもいったことがある。

世界観がはっきりしている人なのだ。


 私が美大生の頃のサークル活動で私は、講演・ゼミナールの担当で青山にあった宇野亜喜良の事務所にアニメーションフィルムを借りに行ったことがあった。

 宇野さんだったら、謝礼は薔薇と言うことで、深紅の薔薇の花束を持っていったのだが、当事、私は、大変痩せていてそのわりに胸と腰があるメリハリ体型だったのと、タイトな花柄のブルーのワンピースを着ていたので、宇野さんは視線をそちらに集中されていた。

 今、思うと若いと言うことの眩しさ。

 20歳か21歳のころ。

 宇野亜喜良のイラストは、それからも今も、洗練されていて、デッサンがうまいなあと思う。