April 20th, 2020

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自己隔離のために「いるべき家」がない:新型コロナウイルスの影響で、ホームレスの人たちの生活は厳しさが増している
新型コロナウイルス対策として外出しないよう求められるなか、「いるべき家」がない人たちがいる。ホームレスの人たちは頼りにしていた施設の閉鎖や援助の削減などにより、その生活が普段にも増して過酷になっているのだ。さらに自己隔離の影響で家庭内暴力(DV)が増える一方で、DV被害者のシェルターは十分な支援ができず困窮している。経済危機が悪化していけば、路頭に迷う人が急増する可能性も指摘されている。

TEXT BY EMMA GREY ELLIS
TRANSLATION BY YASUKO BURGESS/GALILEO

WIRED(US)

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homeless person
テキサスからロサンジェルスにやってきたマル(仮名)は、自己隔離する人々が出歩かなくなった街の路上で暮らしている。2020年4月18日、ロサンジェルスのダウンタウンで撮影。MARIO TAMA/GETTY IMAGES

「何もないんだ」

絶望したある投稿者がそう書き込むと、同意のコメントが十数人から寄せられた。

掲示板サイト「Reddit」の「r/homeless」をはじめとするホームレスの人たちを対象にしたオンラインコミュニティは、以前から厳しい生活環境について吐き出す場となっていた。そうした人々の状況は、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の感染者が増えるにつれ、極度に悪化している。

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特集・新型コロナウイルスと「世界」の闘い
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自己隔離も出来ず、八方ふさがり
米国ではホームレスの人々のためのシェルターは満員か閉鎖、あるいは感染リスクが高すぎて寝泊りどころではなくなった。トイレを使える場所さえなく、当然ながらトイレットペーパーも手に入らない。一時解雇されても、人っ子ひとりいない街では物乞いも不可能だ。

身を寄せたり、シャワーを使ったりできる図書館やジム、ファストフード店も閉まっている。貧困者向けに食事を提供するスープキッチンは食材が底を尽き、ヴォランティアがいないので開いていない。

オンラインフォーラムは、いまや文字通りのサヴァイヴァルガイドとなった。ここでは、森の中で安全な居場所を確保する方法や、電源コンセントが使える場所、乾いた葉っぱや新聞紙、消毒用イソプロピルアルコールで体を清潔にする方法などが共有されている。

Redditユーザーの「UNTGaryOaks」は、『WIRED』US版の取材に対しこう語っている。「ほかの人にとって、いまはただ『自己隔離してのんびり過ごす』ときです。でも、ホームレスの状況では自己隔離することも、のんびりすることもできません。路上に寝っ転がるほうが快適という人なら別ですが」

健康とホームレスであることは両立しない──。カリフォルニア大学サンフランシスコ校でホームレス問題を研究する医学部教授のマーゴット・クシェルら専門家は、何十年も前からそう訴えてきた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のさなかでは、なおさらである。

「これは厄災であり、悪夢中の悪夢です」と、クシェルは言う。「既存の危機の上に、さらに重い危機が重なった状態なのですから」

集団単位のニーズにどう応えるか
住む家をもたない人たちは、それだけでも社会において最も苦しい立場にある。それがいまや、米疾病管理予防センター(CDC)が出している最も基本的かつ重要な指示にさえ、物理的に従えない状態にある。「家にいる」ことができないのだ。

ホームレスの人々にとって、社会距離戦略(ソーシャル・ディスタンシング)を実践することは、ほぼ不可能だ。というのも、これらの人々のニーズは集団単位で満たされているからである。

CDCは新型コロナウイルスの流行下において、1カ所に滞在する集団はひとり当たり100平方フィート(約10平方メートル)のスペースを確保するよう推奨している。だが、シェルターの大半には、それができるほどのスペースがない。

「これまでもホームレスの人たちは、結核やA型肝炎、インフルエンザといった伝染病にかかる高いリスクを抱えていました」と、クシェルは指摘する。新型コロナウイルスがもたらすCOVID-19は、そのリストに加わった新しい伝染病にすぎない。

一部のシェルターでは、家具の配置を変更して収容者同士の間隔を広げている。だが、こうすると置けるベッドの数が減り、利用できない人が増えてしまう。

ラスヴェガスでは、ホームレスの人々が屋外駐車場で寝泊まりしている。この駐車場では、互いに6フィート(約1.8m)ずつ間隔を空けられるよう、それぞれに白い長方形が割当てられた。

トイレがない。手洗いもできない
そもそも新型コロナウイルスが流行する前から、米国ではホームレスの人々が保護されていなかった。

カリフォルニア州のギャヴィン・ニューサム知事は、同州で60,000人ものホームレスの人たちが新型コロナウイルスに感染する可能性があると予測した。なお、同州では住む家をもたない人の3分の2が屋外で暮らしている。これは全米平均の約2倍の数字だ。

シェルターなどに身を寄せていない人たちも集団向けの施設を頼りにして、食事や衛生といった基本的なニーズを満たしてきた。しかし、こうした施設は衛生面に対処できていないことが多い。

「大勢に食事を提供する取り組みは、目的は素晴らしいのものの、公衆衛生についてあまり配慮されていません」と、ジョージア工科大学で上下水道の衛生を研究するドリュー・カポネは言う。「アトランタで実施した調査では、屋外排泄の多くがスープキッチンの半径400フィート(約122m)以内でされていることを確認しました。手洗いもあまり実践されていません。公衆トイレがないのです」

匿名を希望したあるRedditユーザーは、こう言う。「最悪なのは、排便できる場所がどこにもないことなんだ」

生き抜くために後回しになる健康
ホームレスの状況に置かれると、たとえ健康な人であってもCOVID-19のような感染症にかかりやすくなる。それに住む家をもたない人たちは、もともと健康ではない人が多い。「真っ先に優先されるニーズは、食事と寝泊りする場所です。健康的な行動は二の次になってしまいます」と、クシェルは話す。

ホームレスの人々は、清潔さを維持したり、健康的な食生活を送れないことに加え、肺疾患や心臓疾患、高血圧症、がんなどに苦しむ者も多い。これらの病気はみな、COVID-19の重篤化のリスクを高めるものだ。

ホームレスの人たちは一般的に年齢層も高く、半数は50歳を超えている。「さらに、実年齢よりも老化が進んでいます」と、クシェルは言う。「50歳であっても、生理学的・医学的に見ると、身体年齢は70歳から80歳くらいです。ホームレス生活が本当に過酷なものだからです」

運営側のスタッフも足りない
シェルターに入所していない人々にとっての事態は、さらに深刻だ。

「National Alliance to End Homelessness(NAEH)」の会長兼最高経営責任者(CEO)であるナン・ローマンによると、シェルターに入所していない多くの人々(シェルターに入っていない女性の8割を含む)は、重い病気や精神衛生上の問題、薬物中毒などを同時に抱えて苦しんでいるという。

そのうえ、ホームレスコミュニティが頼りにしてきたわずかなリソースも、いまは手に入らない。

「新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから、状況が変わりました。温かい朝食やランチは提供されなくなり、冷たいベーグルやピザ、ピーナッツバターとジャムのサンドイッチしか手に入りません」と、最近になってフロリダ州ポーク郡でホームレス状態を経験したロビーは言う。苗字は伏せている。

「以前であれば、シェルターに温かい食事とシャワーがあって、いつでも場を離れることができました。でもいまは、ひと晩泊まらない限り夕食もシャワーも提供されません。袋に入ったランチを渡されて、出て行かざるを得ないのです」

ローマンによれば、こうした変化は純粋に運営体制の負荷が高まっているせいだという。

「シェルターで働けるスタッフが減っています。自分自身が病気になったり、学校が閉鎖されて子どもが家にいたりすることが理由です。夜間シフトで働いたり、食事を提供したりするヴォランティアがいないのです。食事の提供が難しくなり、閉鎖されるシェルターも出ています」

ロビーはペンシルヴェニア州に住む祖父母の家に身を寄せ、ひとまず困窮せずに済んでいる。だが、そうした選択肢がある人は少ない。

新型コロナウイルスの影響で経済状況は悲惨だ。従業員は解雇され、住む場所を失う人もいる。そうした事態を防ぐために、立ち退き禁止措置が実施されているにもかかわらずだ。

「家にいよう」で悪化したDV問題
隔離されて自宅から出られないせいで、家庭内暴力(DV)も増えている。「『家にいよう』というメッセージの発信は正しいことです。公衆衛生の指針としては間違っていません。ただ、それによって別の問題が発生しています」と、「National Network to End Domestic Violence(NNED)」の住宅政策専門家のデビー・フォックスは言う。

「選択肢が減っています。DVの被害者の多くにとって、家は安全な場所ではありません。かといって、被害者のためのシェルターに行けば、本人や子どもたちの健康が危険に晒されてしまいます」

米国にあるDVに苦しむ人たちのためのシェルターは、ホームレスの人たちのシェルターと同様に人で溢れ返っている。さらに、通常なら被害者たちがシェルターから出られるよう賃貸住宅の手配などがされるが、そうした取り組みもいまはすべて中断されているのだ。

フォックスたちはいま困っている人たちに、現在のような状況でも助けを求めるべきであり、救いの手を差し伸べようと努力している人たちがいることを知ってもらいたいと考えている。

ホテルを提供する試みも
米国政府は新型コロナウイルスと闘うための刺激策として、ホームレスの人たち(とりわけDVの被害者)を対象にした支援金を盛り込んだ。そうした人々を救済するために40億ドル(約4,300億円)の資金が割り当てられているのだ。

この額は、NNEDが必要経費として見積もる115億ドル(約1.2兆円)の半分にも及ばないとはいえ、通常の年間割り当ての7倍である。シェルター側は収容者向けの食料の購入に困らずに済むだろうが、スタッフの確保はこれからも問題になりそうだと、ローマンはみている。

救済金は住宅問題のための追加策にも投入される。「ベーシックなサーヴィスと人々を結びつけるには、住む場所を見つけるのがいちばんです」と、カポネは言う。

現在の危機を巡って最も支持されている解決策は、住む家をもたない人たちをホテルやモーテルに収容することだ。誰もが家にいて旅行に出なくなったので、いまは宿泊施設の大半が空室である。カリフォルニア州やテキサス州などは、ホームレスのなかでも最も弱い立場にある人々をホテルに収容する取り組みを、すでに開始している。

カリフォルニア州の危機対応策づくりに携わったクシェルは言う。「わたしの願いは、全員を明日にでもホテルに移動させることですが、それが難しいことはわかっています」

なかには、ホームレスを収容するくらいなら空室のままにしておきたいと考えるホテルもある。さらに、たとえホテル側が受け入れに前向きだとしても、スタッフ確保に関する不安を抱えていることもある。新型コロナウイルスの感染検査で陽性と診断された人を収容するよう依頼された場合なら、なおさらだ。

「人知れずオピオイドの使用による障害に苦しむ人についても心配です」と、クシェルは言う。「オピオイド代替治療の機会を確保しなければなりません。薬物を注射するときには、必ずほかの人に立ち会ってもらうようにすべきです」

独自の支援をする自治体たち
ホームレスを擁護する支援者たちにとって、ホテルはあくまでひとつの手段にすぎない。例えば、ロサンジェルス市はホームレスの人々にキャンピングカーやミニバンなどを提供している。クルマなら、互いに距離が保てるからだ。

ローマンによると、自治体のなかにはシェルターを追加で開設し、密集度を軽減しているところもあるという。ワシントン州シアトル市では、検査で陽性が判明したホームレスの人々をひとつのシェルターに収容し、医療スタッフを常駐させ、容体が悪化したときに対応できるようにしている。

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また、テキサス州のエルパソやオースティン、ジョージア州アトランタなどの多くの支援団体は、ホームレスの人たちが利用する既存の野営地に、手洗い場や簡易トイレを設置した。

シェルターに入っていないホームレスの多くは、シェルター(またはホテル)から押しつけられるルールを嫌う傾向が高い。それゆえ、野営地を撤去して密集する人々をただ追い払うより、ホームレスの人々がすでに集まってる場所に必要なものを提供するほうが良策なのかもしれない。

生活を見てから支援してほしい
「決定権をもつような人々は、たいていの場合、自分とまったく逆の社会に属する人間の生活をよく理解していません」と、ホームレスの人たちについて研究する社会学者のデイヴィッド・ワグナーは言う。「このため対処が行き届かないのです」

住む場所をもたない人向けのオンラインコミュニティには、「自分たちは理解されていない」という思いで溢れている。

「政府がわたしたちの生活の場を実際に見て、必要な手助けを提供してくれたらいいのに」とロビーは話す。「政府は、最初からわたしたちを見捨てていました。現在のパンデミックが続いている間は、政府はわたしたちにもっと配慮すべきだと思います。悪夢に悪夢が重なった状態で、取

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一方で、オレゴン州ユージーンでホームレス生活をする「Dogdave」のように、法律上の手落ちを改善すれば、多くの人が恩恵を受けられるはずだと考える人もいる。

「現在のフードスタンプ制度(低所得者向けの食料費補助政策)では、受給者が温かい食事を購入できません」とDogdaveは言う。「フードスタンプはそもそも、家で温かい食事を用意するよう推進することが目的です。料理をするための基礎知識が生活に必要不可欠なのはわかりますが、誰もが料理をできる環境にあるとは限りません」。パンデミックのさなかでは特にそうだ。

Dogdaveをはじめとするホームレス社会で暮らす人たちは、存在を忘れ去られることをとりわけ心配している。社会学者のワグナーと医学部教授のクシェルは、ともに「自分たちより恵まれない人がいることを忘れてはならない」と、いま住む家がある人に対して訴えている。たとえ、自己隔離していて目に触れない現在であっても、そうした人々のことを気にかけるべきだ、と。

前向きに考えれば、パンデミックのさなかにホームレスが直面する苦しみがあまりに大きいことは、何十年にもわたって看過されてきたこの難題を解決するために必要な推進力となるかもしれない。

「この危機は規模があまりにも大きく、政府の関与が必要になります。地元選挙区の選出議員に電話してください」と、クシェルは言う。「それと、自分の収入が確保できていて、かつ普段からハウスキーパーや庭師などに来てもらっている人は、お願いですからそれらの人たちに報酬を払い続けてください」とも訴える。

すみやかに対策を講じないことで経済危機が悪化すれば、すでに住む家を失っている米国のホームレス以外にも、シェルターに駆け込まなくてはならない人が出てきてしまうだろう。

(no subject)

 美しい人!
https://youtu.be/D5DhJS5hGWc


夕飯!

 ストーブの硝子を磨いた!


 ようやく、私の住むところも春である!

 お買い物バスもお迎えに来てくれるし、分別ゴミを出しに行ける!

 stay at homeなので、コテ-ジ内の荒がめだって仕方がないので、掃除、片づけが進むかも。