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青春。「リスボンに誘われて」

「リスボンに誘われて」を観て、ポルトガルにあった、それもつい最近起きた、反体制の若者の戦いを知って何処の国もそうなのだと思った。

 

ドイツの「白い薔薇」。

 

若者の政府への疑問や反発。

 

純粋に生きようと無知で怖いもの知らずの若者は格差や不平等に敏感だ。

 

☆スイス、ベルンの高校教師が橋から身投げする若い女性を助ける。

 

授業に出なくてはいけないから、女性も学校まで連れて席に座らせるものの、赤いコートをおいたまま出ていってしまう。

 

ポケットの古本とリスボン行きの切符を残して。

 

困っているのに違いないと列車のホームまでいくが彼女は現れず、その切符でリスボンにまでいってしまう。

 

その古本に書かれている日記のような哲学のような文章に惹かれたからだ。

 

☆リスボンは風情のある街だ。

 

ポルトガル巡礼に行ったのでファドも聴いたし、いくつかの世界遺産を訪ねたが、本当はこの街は一人で目的もなく歩きたい。

 

本に印された古本屋の名。

 

本を売ったのも覚えている店主。

 

作者は医者でこの世には生きていなかった。

 

恵まれた若者の罪悪感から反社会的行動に走ったと労働者の生まれの同志は語る。

 

シンプルな台詞。

 

「自分は容姿が醜いから美しい女を愛し、その美が移ると思った。」と言う。

 

しかし、その美しい彼女は恵まれた容姿の恵まれた育ちの医師に一目惚れをする。

 

革命と言えども行動は革命的でない。

 

人間には矛盾がある。

 

育ちのいい医師は労働者の醜い同志に薬局まで贈る。彼は薬剤師になるからだ。

 

友情。

 

それも、小憎い思いやりで医師には良い薬局が必要だと。

 

それが老いた労働者の傷だ。

 

美しい彼女も彼から逃げて医師を選び、記憶力のいい聡明な彼女は仲間の電話番号と住所を全て暗記しているので、その情報を求めている敵のターゲットになる。

 

仲間を守るために彼女を殺さなければと医師から拳銃を借りるが、医師は彼女を安全なスペインに連れ出す。

 

高校の教師である主人公は彼女は未だ生きていることを知り、眼鏡を作る縁で知った眼科医の女性の車でサラマンカまでいって彼女に会う。

 

愛し合った青春の残した古本は彼女に送り、高校教師は退屈だと去っていった妻に傷つけられた心が眼科医に慰められて食事に誘ったのだ。

 

☆振り返れば、誰にもある苦い青春の想い出。

 

そして、おそらくは一生何らかの形で引きずる。

 

☆赤いコートは革製に見えた。

いつもシンボルのように掛けられたが、受け取りに来た若い女性は自殺を助けてくれてありがとうと言うのだ。

 

ポルトガル語の本が読みたいと買った若い女。

 

原作者は哲学者であり、古典を好む人で、そんな感じの文章が時々流れ、高校教師はそれは自分の考えと同じだと思うのだ。

 

☆とても素敵な物語で、人の残したものが、それぞれの想いを繋ぐ力を放ち、謎を解く楽しみと、年月の癒しが成長が許し理解し,いとおしい青春にしていく。

 

そして、そこから生まれる愛も。

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