Ruiico (ruiico) wrote,
Ruiico
ruiico

地震がありました。

⭐︎佐藤愛子さんはとてもげんきな人です。 母より前の大正12年生まれ。 佐藤紅緑さんのお嬢さんで、サトウハチローは異母兄。お母様は女優で、神戸の甲南女学校出。 この小説にあるように出戻り。医者と結婚し子供を置いて離婚。 お父様が文才があると認め、誰でも参加できる文を書き文集を作る同人誌に参加しながら生活のためにお勤めもする。 ⭐︎そして,再婚相手と出会う。 再婚相手はとても育ちのいい財閥のおぼっちゃまで,4歳の時から小児麻痺で左足を引きずる。 彼は育ちの良さから,哲学的な嗜好とマッサージにかよう盲目なハンサムな慶応ボーイを抱える育ちで,誰にも優しく社会から外れた規格外の人びとを引き込んだ。 その人達は皆特別な人生を生きていて,佐藤愛子はおもしろがり、結婚相手の諳んじるリルケ、ランボー、ヴィヨンに尊敬の念を抱く。 不可解だが高級なものだと、彼を絶対視したのだ。 ⭐︎愛子の母おやが3分の1を支払い3分の2を彼の実家がし払って大きな家を買った。お手伝いさんが、家事をし、子供が生まれると専属のお手伝いさんが雇われる。 毎日、仲間が集い食事を振る舞い、夫婦は文を書く生活が続いた。 ⭐︎子供が8歳の頃に、30人も40人も雇うフィルム会社を作った夫は、情で無能な人も雇ったので会社は多額の借財を残し倒産する。 ⭐︎愛子の小説が売れ始め、稼げるようになったので、その借金を愛子は払う。それは、母の払った3分の1を守るためだったが、夫は、借金から身を護るためと偽装離婚を提案する。 そして、バーのママと内緒で再婚する。 ⭐︎それからも、お金の工面に夫は愛子の家に通い、子供に会い、新しい妻の連れ子のための費用も臆面なく無心する。 直木賞受賞もして、忙しく働き、子供の母親として痛みを持つ。 ⭐︎別れた夫の臨終に立ち会った娘と再婚相手。 ⭐︎愛子は過去を振り返りながら、不可解な夫を理解しようと試みるが結局はわからない。 ⭐︎⭐︎⭐︎ この小説はとても面白い。 いかがわしい人が沢山でてくるのだ。 盲目のマッサージ師は目が悪くなる前から付き合っていた可愛い彼女と結婚するが、彼女が死ぬと不細工な元教師の妻と結婚する。仕事で富豪の奥さんの専属となり、その奥さんの嫉妬で他の職を失うが、その婿養子の夫が借金で倒産すると、マッサージ師も路頭に迷う。 愛子さんは、夫の麻痺して丈の短い足にとても負い目のようなものを持つ。 似たような社会不適応者が沢山出て来て,差別語をあえて使う。 ⭐︎母は愛子さんが,斜め向かいの家訪れたのを観たことがあると言った。足速く颯爽としていたと言う。 ⭐︎返さなくてもいい借金をなぜ愛子さんは返したのか? 高踏な文学が現実には力がなく,現実的な卑近な女の直感が,男の事業をたすけることは多々ある。 でも,わたしも愛子さんの目に似たものを持つ。 呆れ,情けない。 子供は別の愛情を持っていて,血の中で父親を慈しみ、受け入れたのだと思う。 いろいろ考えさせられる。

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