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「ニキとヨーコ」NHK出版 黒岩有希著を読む。

 今日、六本木の新国立美術館で買ってきた本。

 ニキ・ド・サンファルの作品は、箱根の彫刻の森でよく観ていまた。
     
 立川のパブリック・アートでも見て、個性的な作風は女性のものと知っていたものの、特別な興味はなかったのです。

 しかし、何かに惹かれるように、東京駅から5時からタクシーに乗り、新国立美術館に5時半まで間に合うか、賭けのような気持ちで長野からのスーツケースや荷物をも運びつつ時計を気にして観にいきたいと思ったのでした。

 ラッキーなことに、5時20分には、美術館の前に着いたのです!

 スーツケースを案内所に預け、チケットを買い、オーディオを借りて5時30分には、3分の1の作品を観ることができたのでした。

☆観ることができて本当に良かったのです。

 フランスのニキが女性として、古い価値観に抑圧されていて、テロリストになる代わりにアーティストとなったという切実な気持ちは、私も持っていたものだからです。

 ☆それと、鍵となるタロット・カードに、私も呼び寄せられた気がします。

 私もタロット占いをしますし、神秘な力を知っているからです。

 もうひとつは、ご主人のティングリーの作品がかなり好きで1998年にパリのセーヌ川の近く、ボザールの近くの小さな画廊でであった、狂牛病のメカニックの作品に大いに感銘を受けたので、後に、ニキが奥さんと知り、恵まれたアーティストなのだと思ったものでした。

☆ニキは、貴族の出で、カトリックの厳しい教育に反発する。

 美しくモデルもしていた。

 父親からの性的体験(どの程度かは知りません)、若くして結婚し、男女の二人のこどもは夫に委ね離婚。

 美術教育は受けてないが、精神病の治癒としてアートが必要だったようです。

☆彼女の作品は、とても楽しく、3次元コラージュといった作品のパーツがとても女性的、フランス的、時代的で文化と日常が高みでなく混ざっていて、興味深いものでした!

☆作風はドンドン変わっていくが、少女が母親に反発したり、性が原始的にエネルギーそのものである表現が、ニキが正直で無垢なことを知らせる!

 プロのモデルとしての美貌も、多くの幸運を引き寄せたと思いますが、彼女の発想や色や構成は天ぶの才を感じました。

 ティングリーの力もあるでしょうけれど、女性の表現者のハンディに対して、政府はもっと補うべきと映像「ダンディ」で語ってましたから、子供を引き取って育てるという発想は無かったのかもしれません。

 100年前のモリゾ・マネとの違いは、近代の問題かもしれないと思いました。

☆売店で買い物ができる時間があったものですから、絵葉書2枚、図録、キャンディのあとに、この本を発見し購入できて良かったのでした。

☆ヨーコさんは本当は静江さんと言うのです。発音が外人にはしにくかったのでヨーコと呼ぶことになったそうです。

 この本の作者は静江さんの息子さんの奥さんで、六本木の新国立美術館のニキ展が決まって、出版されることになったそうです。

 静江さんはニキさんの作品のコレクターで、色々なビジネスと同時に上野の自社ビルにニキさんの作品だけのためにショールームを作り、売ることを目的とせず多くの企画をして公的に作品を紹介していたそうです。

 やがて、那須にニキさんの美術館を建てニキさんを招待する。

 500もの書簡を交わしていたそうです。

☆この本は、ヨーコさんの生い立ちが丁寧にかかれ、新しい時代の女性らしい期待を父親からも受けていたそうです。

 有名な上野の料理店に生まれ、津田塾で英語を学ばれ、英語の教師もするのですが、ビジネスをして成功された方のようです。

 ご主人とは駆け落ちで、かなりユニークな結婚生活で長く別居されながらも、肝心なところは協力者で、parcoを創り社長されていた方で、女性の能力を認める方だったようです。

 それでも、炊事、掃除、洗濯、子育ては手伝ってくれず、お子さんの一人は他人に預け子育てをしたようです。

 細かく、親の後継者としてビジネスでの頑張りが、書かれてますが、ご夫婦とも非凡で時代を創られた方だとわかりました。

☆那須の美術館建設は、国立公園法でニキさんの願望通りにいかず、とても苦しまれたようです。

 自分も国立公園内にコテージを建てているので、物置の増築でも長野県庁の環境課が、わざわざ訪ねてこられ、大工さんとお話をして書類を提出する事で納まったところですから、よくわかります。

 建物の色も茶色って決まっているので、ニキさんのカラフルな外装が許されなかったのもわかります。

☆ヨーコさんはニキさんと、前世に魔女死刑執行係りと魔女の関係で、償いのために美術館を今世、建てることになったと言っていたそうです。

 ニキさんはタロットガーデンをイタリアに自分で創ったそうですが、自分は愚者だと言っていたそうです。

 ヨーコさんは、ニキさんの作品を49歳の時に見たとき、その作品は自分だと思い
ギャラリーに有る作品皆、買い占めたそうです。

 財力のスケールも桁違いで、展覧会のオーディオで、それを知った時に本当に驚いたものです。

 ニキさんは、イタリアのタロットガーデンを創るのに20年かかって費用や作品を作ったそうです。

 凄い女性が女性を解放して幸せにするのですね。

☆美術館は初日か2日目。

 客層は若い女性が目立ちました。

 ニキが香水瓶やアクセサリーのデザインもしていたせいか、ファッション製が高い。

 ヨーコさんは子供のころ、自分の描き方の絵を教師に否定されてから、絵を描くのが嫌いだったようです。
  
 実家の父親から末は代議士と期待され、ご主人から有るときから、1円も生活費をもらわなかったそうです。

 parcoを創立、社長をしていたご主人は、絵を描くために別居と自分の収入を全部、自分のために使う宣言をされたのですが、それまでは、ヨーコさんの実家の料理屋さんのために働きご苦労をされたようです。
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