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「木靴の樹」カンヌ映画祭最高賞パルム・ドール!

1978年、審査員全員一致でパルム・ドールに決定。 
イタリア映画。

 

 19世紀末の北イタリア、ベルガモ。
最初のシーンは、ミレーの種蒔く人の風景そのもの。

 4軒続きの長屋の家を借りている4組の農家。

 貧しくて、自分たちの土地もなく厳しい大地主から借りて、牛を飼ったり作物を耕して暮らしている。

 その中の家の息子ミネクは優秀だからと、神父様から学校に行くようにいわれ、家族は初めての体験なので不安もあるものの、貧しい支度をして、木靴を履いて息子は学校に通う。

 ある日ミネクの木靴が割れてしまう。
父は遠くの学校に通う息子のために、川辺のポルラの樹を伐り、新しい木靴を作った。

 地主の樹木であったが、樹の葉で隠してわからないようにしていた。



 4軒の家は助け合い、そのなかの若い二人は愛し合い、皆は温かく見守る。

 カトリック教徒の農民は実に祈る。
食前、寝る前、感謝の祈りをロザリオをくくりながら祈る。

 農家の子供達は、親の仕事を観て、自然界の営みを子供らしい好奇心でまなぶ。

 赤児が生まれ、白パンを振る舞われる晴れの日。

 貧しく暮らしの中の早生のトマトの工夫。

 日曜日の教会の神父の説教。

 マリア様が涙を流され、村を護ったと。

 今日の朝の絵の垂れた滴とシンクロ。

 雪の厳しさ。

 辛い日もひたすら祈る農民のくらし。

 監督も農家の出だという。


 慎ましく優しい農民。

 権力にあらがいもせず、流される。

 しかし、監督が農民のあるがままを映し出すとき、奢りと怠惰と虚栄に明け暮れる俗物達には、無言の告発と思えるのか?

 映画は四季を生きる農民の生活の過酷さとささやかな幸せを無言で映し、無言で終わる。
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