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木嶋桂苗の死刑判決。

 私はお風呂に入ってパジャマに着替え、洗濯機を回し、スマートフォンで木嶋佳苗を読んでいるうちに、テレビのニュースを聴きながら寝てしまったようだ。

2時過ぎに起きて携帯を見たら、木嶋佳苗の歴史が出てきて目が覚め、洗濯物をスト-ブに乗せに階下に降り、口が渇いていたので水分を補強した。

 もう朝の4時だが、気になる事が沢山あって書くことにした。

娘は木嶋佳苗が上品な口を利き綺麗な文章や字を書くのは北海道の家庭が良かったからでそれを最初にであった悪い男からぐれたので、大都会に出て叶姉妹に憧れまねをするために犯罪を犯したのはマスコミが悪いというので死刑はかわいそうだと言う。

 それで私は彼女の経歴を読んでいたのだ。

☆男好きと言うのはあると思う。おませと言って良いだろう。

 もてる努力をしただろうし、そのために必要なものは知っていた。

 そして、ピアノを教える母や地方名士の家庭環境でその特権も不足も感じただろう。

 美貌にかけていたとしても自分を諦めなかったのは凄い事だ。

 それは評価して良いと思う。

☆地方名士の娘が都会に出るとギャップに驚き、自分の位置を思い知る。

 最早、地方名士の娘は大都会の中では少しも評価されないどころか、本物のお嬢様になるために不足するのは学歴や経済力だけでなく憧れの叶姉妹の作り上げた幻想の豊かさを模倣するしかないと、嘘、詐欺を作りあげたのだ。

 そのために擦れてない男やお金を持っている老人に近づき、得意の料理やピアノ講師や愛犬家としてお嬢様さを演出しながら、お金を取り発言を封じる殺人を重ねたのだ。

☆この事件は時代の虚飾と愚かさを繁栄し、どこか代弁者のような彼女の存在に傷つくのだ。

 私の出逢った絵のお客様K子。

その頃、私は23歳頃で渋谷の西武のデパートで個展(1階から地下迄の若者向きのスペ-ス)をやり、その能と狂言をモチ-フにした小作品を田園調布の東口(ロ-タリのない方)にあった茜屋と言う民芸品を売ってるお店に出していたら、K子が買ってくれたのだ

 7000円か8000円程度の木に和食でコラ-ジュしたものだ。(最初の個展だし、お安かった)

茜屋の女主人が彼女に幾つか情報を与えたようで、偶然お店で彼女にあった時に、彼女は帽子を習っている一流企業のOLで、田園調布に住んでいる人のオ-ダ-を幾つか作っていてできると届けるのだが、台所口で手渡してお礼を戴くのだが、玄関からあげて貰ったことがないと言った。

 私の悪いところで、「うち程度で良かったら、お玄関からお上げしますわよ。」等と言ってしまったのだ。

K子は26、7歳で高卒で庶子だがどうしても田園調布に住む東大出の人と結婚したいので、出生を騙くらかしてお嬢様に化ける為に世田谷区だが田園調布という住所のアパ-トに住み衣服もオ-ダ-しか着ないし生活も高級店の食品しか口付けず会社では皆、お嬢様だと信じていると言うのだった。

 茜屋の経営者夫婦はその嘘を見抜いていて、「高卒で庶子では田園調布の御曹司が嫁に貰うわけ無い。」と陰では言っていたが、表では商人の知恵で「K子さんなら見初められて良いご縁談が有りますよ。」と唆していた。

 K子さんは山口百恵さんに似ていたすっきりと痩せた華奢なタイプで容姿には自信があったと思う。

 しかし、私には御曹司の人脈等無かったし、500円で買ったワンピースを着て(本当)自由が丘「レリアン」でアルバイトをするような人なので、エリートと結婚したいという願望がまるで無く協力できなかった。

彼女を傷つけないで断る方法を知らなかった私は唯々卑下に努め「田園調布に住んでたって意味はない」と言う方向で諦めてもらうようにしたのであった。

その彼女と木嶋佳苗は努力型目的達成を夢みたのだが、幸福とはそんな物では無いと私は思う。

 そこに幸福が有るように見せるマスコミの報道。セレブの暮らしには、学歴の無い美女も玉の輿に乗っているし、どんな境遇にも勝ち組はいるしで夢を持たせてしまう。

 本物のお嬢様の阿倍昭恵さんの出がマスコミの話題になっているが、聖心ブランドのなかにも専門科卒と四大出には違いがあることもマスコミは懇切丁寧に書いてくれるので、お嬢様に生まれても大変な時代なのだ。

 木嶋佳苗は実に悪知恵でやり遂げたのだが、黙っていないだろうお金を取り上げられ男達を殺してしまったのであった。

 そこが叶姉妹の実力のある美貌と多分文句を言わないであろう本物の大金持ち相手の交際との違いであり、強かさの差であったと思う。

 堅実擦れてないもてない男性は経済的損失を笑ってくれるほど豊かでも余裕はないからだ。

しかし、マスコミの幻想作りは諦めさせない。

 そして実際には、絵に描いたようなセレブはいないのだ。

 化粧をしても女優のような美貌にもならないし、代々の名家は恐ろしく堅実な暮らしをしていて、嫁に財産をふんだんにくれて遊ばせてはくれないものである。

 しかし、木嶋佳苗は降りれなくなった。

 毒を食らえば皿までも。

彼女は死刑を覚悟し、どこかで罪業の結果を受け入れて納得しているのであろう。
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