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雨の野尻湖!「しあわせの揺りかごインスタレーション」

 今、黒姫から帰ってきました。

 新幹線の中で読んできたのは「ユリシーズ」ジョイス・作(まんがで読破)です。アイルランドでノーベル文学賞を受賞した作家で、「若い芸術家の肖像」をもっているので買ってみました。アイルランド人のイギリスへの感情などなかなか複雑なんだと思いました。独立する前の物語です。

 長野発午後7時半の電車にほんの30秒の差で乗り遅れてしまったので、本屋で8時22分発に乗る時間まで時間を潰していました。

☆今日も雨。絵は描けないので写真の現像をして季節が変わっても続きが描けるようにしようと思いました。
 部屋の片づけをしていると電球が切れているので、セブン・イレブンまで電球を買いに行きました。バスがちょうど来たので、信濃役場まで乗り、町で唯一の写真屋さんへ行き、デジカメ・プリントを頼み20分ほど待っている間に薬屋で風邪薬を買い、一茶の句碑を観ながら一茶の最後の場所の土蔵や写真屋のとなりの諏訪神社に行って落ちた八重桜の花びらを拾ってました。茎もピンク色なんですね。

 まだ、桜が咲いているんですよ。

 3時30分くらいで次のバスが5時17分ですの駅の本屋で本のオーダーをしようと歩いていたら、鳥居川タクシーのオフィスの前を通って、そこで30ぷんほどタクシーの配車をしているRさんが出てきて顔がばったり!

 「コーヒーでもどう?」

 Rさんは私と同じ年齢の62歳。お子さん2人で御主人とはラブラブの俳人。お姑さんと同居していて見送られて6年ほど。はじけて川柳や俳句を読み、シニア大学に通う勉強家。

 そのまま黒姫駅まで歩いて本屋さんに中国の初めてのノーベル賞作家の高 行進の「ある男の聖書」と日本人作家のインドのさらった子供を乞食として同情を募るために障害を乞いに与えるドキュメント「レンタル・チャイルド」を取り寄せて貰う。黒姫で読みたいので今度来るときに届いていたらいいかなと思う。

 それから「黒姫童話館行き」のバスに5時10分に乗り、「貫の木」で降りて1停留所歩き、蕎麦屋で「ざるそば」を食べた。神山にも熊が出たそうだ。これが今日の夕飯!

 それから急いで家に帰り、電球を替えて、帰りの準備はすべにできているので6時31分のバスに乗れるように急いだ。バスは上手に間に合った。

 信越線は3分遅れで発ち、ドバイから車のセールスの仕事をしに来ている22歳の青年とづっと話していた。日本人は100%親切で道など訊くと、気持ちよく教えてくれるという。イギリス人は半分半分で、イギリス英語とアメリカ英語の差が気に障って米語は聞きにくいそうだ。彼は豊野で降りた。

 そのようにスムーズに来ながら長野のホームで荷物が重かったのでエレベーターを探して後方に行きすぎて、新幹線に30秒の差で乗り遅れてしまったのだ。今、思うと3分の遅れという信越線も原因のひとつではあった。

☆5月20日(木)朝10時ころに、ゆっくり出かけたが、荷物は本を30冊ほどカートにいれたので重くって根性でひっさげていたので、お昼のうなぎ弁当と飲み物を買うとお土産を買う余力がなかった。

 晴れていました。
 黒姫駅でピンクと白と緑の美しい「花見団子3本」が売っていたので、これを土産にしようと買ったのだが、「あまりにもかわいらしいので。」と言ったら「奥様もかわいらしいですよ。」と言われてしまった。(62歳なのですが)というのをやめて「かわいらしい洋服を買うようにしているのですよ。若い人のお店で買います。」と告げると「私もピンクなど買うようにしてます。」とキオスクの女性も言う。あとで知ったのだが同じ年くらいの花子さんで最近未亡人になった方とか。いつも挨拶しあう仲だ。

 やはり荷物が重いのでセブン・イレブンからの急な坂を運べる自信がなかったのでタクシーで1300円。コテージに着いたのは2時過ぎで、やはりなんともいいオーラーが家に満ち、放っている。癒される!

 休憩してから、「つまらないものですが、3人分のお団子があります。」と未亡人に電話をする。

 4時ころ、セブン・イレブンに牛乳など買いに行く。未亡人からP君にも連絡がついたと折り返し電話があり皆で「花見団子」を食べる。「バベキュー用の木炭が欲しいにですが、どこにあるでしょう?」と訊いてみる。皆で月曜日に夕飯を食べる約束をする。

 P君と黒姫駅前の「しなの」カフェの息子のT君と吉祥寺からプロの歌手が黒姫に子連れで5人で住み始めたということで、7月9日「ライブショー」をするという。それで5月22日に本屋(しなのカフェの隣りで同じ建物の中)に「婦人公論」を買いに行く用があるので、未亡人も俳句会があるので皆で4時に待ち合わせる。

☆5月21日(金)晴れ
 ようやく雪がなくなったのでベランダの片付けを始める。
 ベランダに置いてあった陶芸の道具を入れたケースをデッキの下に運んだ。荷物のひもを解き、陶芸用の棚を組み立てる。また、すのこをビニールか出すと少しカビが生えていたので庭の水道で洗って干した。

 油絵の具を2階から運び、仕事をしやすいように小さな本箱に並べてベランダに置いた。

 桜に咲いていた頃の風景画の続きを描きはじめた。

 デッキの下にしまってあった、バスケットの陶芸がプラステック・ケースから出てきたので庭にインスタレーションをしていく。








若葉が本当にきれいでした。桜はみれなくなってましたので風景画もたいへんでした。


 ゴミを捨てに行くとタンポポの葉を摘んでいる人がいたので挨拶をすると隣の方でした。初めて出会ったのです。ゴールデン・ウイークに家族でいらしていて、あんまり気持ちがいいので奥さまだけのこられて私より3歳若い未亡人の方でした。
 そのころ4時ころで、すのこを干している最中だったので「5時ころお茶にお寄りください。」とお誘いしたら、来て下さる。大阪からおいでで4年前にコテージを建てたそうです。4人のお子さんがいらしてお孫さんもいらっしゃるのでした。そして翌日は1時に私が訪ねることになりました。手作りの「蕗の煮」とりんご2個いただきました。おいしかったですよ!

 私は夜は前から買ってあった高 行健の「霊山」の本と不思議な国のアリスの著者「ルイス・キャロルの生涯」を読み始めました。「薄暮」という日本経済新聞の連載してあった篠田節子さんの小説も読んでました。画家の奥さんの本と言ったらいいでしょうか。面白かったです。

 「蕗屋虹児」の本も読みました。ずいぶん過酷な生涯で皆思いを残して亡くなったが、それぞれが見事だったと思う。妻、画家、息子、妻の愛人、弟子。最初は人妻との駆け落ちから始まっている虹児。本当の絵を描きたくても、自分の父の借金のため弟2人を最後まで食べさすために挿絵の仕事をせざるをえなかった。亡くなった日本に置いてきた長男。パリに置いてきた妻が学者と浮気。それで子を託され離婚。誰が悪いわけでなくても人生は過酷だ!そして芸術の代償はあまりにも重い!

 そして、辛いのはパリの日本人たちの貧しさ。彼らが借金に訪れ食卓に集まる。たくさんの収入が日本からあった虹児の家も藤田に借金をするようになる。日本の家族も倒産でさらなる借金を重ね、日本に妻子を連れて帰ることができなくなる。もう1度パリに帰ってくる予定だったのだろう。

☆5月22日(土)晴れ

 私は朝はしっかり早起きして、午前中2時間油絵を描いてました。
外出中に雨が降るといけないので濡れて困る絵の道具は室内に片付けました。

 1時に約束通りお隣の家に行きました。
黒に白のミディ丈の水玉のノースリーブのウールのジャンバースカートに半袖の黒のインナー。赤の鍔広の夏帽子をかぶって出かけました。私は東京から持って行ったトマトにふりかけや海老せんべいを持って行きました。1人では食べきれない賞味期限5月末日のものです。
隣のベランダからは妙高がくっきりと見え、見渡す限り緑でなかなかいい眺めでした。中は地元の大工さんの造りのログハウスでかわいいお孫さんの漫画本もたくさんありました。お互いに家の中を見せっこしました。

 それから3時36分のバスに乗って「しなの書店」まで行きました。店のT君がえらく興奮しているのは吉祥寺から来たプロのミュージシャンとこのところギターの音合わせが楽しいらいのでした。

 4時になると未亡人と未亡人の呼んだ俳人のRさんが喫茶「しなの」に集まり、3人でかしましく話していたのです。今日のワンピースはボストンで10年くらい前に買ったものですが、赤い鍔広の帽子とよく合ったらしく、10歳くらい若く見えると皆でおだててくれました。未亡人とRさんは句会の帰りで、今日の句をひろうしてくれました。Rさんは無記名の投票で今日も首席で信濃毎日などで入選も多いそうです。川柳は本当に面白く頭も人柄もいいのです。お姑さんにはしっかり尽くしたそうでそのご褒美が今日の成果のような気がします。

1時間くらいたってもP君は現れず、待ち合わせを忘れてしまったらしく訪れず携帯でRさんが呼びだすと出てきました。

 T君とP君と客がいいギターを持ってきて3人で歌ったり奏でたりで結構楽しかったのでした。

 未亡人と私はP君の車で隣の駅の古間の「コメリ」によって、バベキュー用の木炭を2セットとガクアジサイの「墨田川」が1000円もしなかったので1鉢買いました。(東京だと4000円くらいする)


 次に品そろえの多い「第一スーパー」に行き、お肉やお魚や野菜や果物を買ったのでした。

 3人の野尻湖湖畔のイタリア料理屋に行ってピザを食べ、Rさんをお迎えにP君は車を出しました。
私と未亡人は食後のコーヒーを飲み、店の中にあるイタリア雑貨を見てました。

 Rさんが帰ってきて。少し冷えたピザと温かいコーヒーをP君といただいて、私はおいしそうだった胡桃のケーキを4個テイクアウト用に箱に入れてもらいました。ピザはおいしかったですよ!外人のファミリーもきてました。夏になるとお店はいっぱいになるそうです歩くとコテージからはずいぶんかかるようです。野尻湖駅からでもずいぶん歩くようで、帰りはタクシーで1000円くらいだそうです。

 それから皆で未亡人の家で11時くらいまでケーキとお茶で雑談をしてました。帰りに送って(裏)貰って、買ったスーパーの荷物はRさんを迎えに行くときにコテージの前に置いてくれたそうですが、家で確かめると木炭を2セット置くのを忘れたようでなかったのでした。

 深夜は読書です。3時ころまで読んでます。深く入って行くんですよ。

本は2階の部屋において読み終わったものは片付けます。どんどん増えて行ってますが、本が並んでいるのは幸せ!2度も3度も読みます。お客様のための読書室でもあります。


☆5月23日(日)雨、
 昨日から激しい風が吹いていて雨がしきりと降ってました。家でアートの続きをしました。
P君に朝の8時に電話をして木炭を忘れたことを告げて、お昼に持ってきてもらうようにしました。

 ご飯を炊いてるのでボリュームの多い感じの食事が多いのですが、昨晩のピザ・パイとケーキを食べすぎの感じでした。それでもしっかりお昼を食べたのでした。
P君が昼過ぎに木炭を運んでくれたので、海老せんべいを少しお土産にしました。東京駅で買ったもので丁寧に作られた海の幸のイカやカニの味もあるのでした。

 月曜日に食事は土曜日に出かけたので中止にして「少しアートをするので。」と月曜日の夜に帰ることを電話で未亡人にも知らせました。

 仕事は6時までで、食事の後にお風呂に入り、洗濯してほしてからパジャマに着替えて読書です。

このベッドの中で寒かったので、ストーブをつけてました。

 「霊山」は良かったです。550ページのうち200ページまで読みました。中国初のノーベル文学賞の高 行健の作品で、高さんの墨絵が表紙ですが、墨絵でドイツやフランスで招へいされたほど絵も上手なのです。外国語学院の仏文科を出たそうで通訳などもしていた劇作家だそうです。

 高さんは知識階級でしたから下放で安徽省に5年ほどいたそうです。演劇の作家としても成功したのですが「バス停」という作品が新しすぎるということで上映禁止となり、不遇な時も過ごしたのでした。

 「霊山」は肺がんを宣告され4か月ほど山歩きを決意して、山の住み少数民族や道教や儒教の教えなどや民間伝説をきいたりしながら人との出会いをする。

 中国の農民は貧しく、暮らしも厳しく、女性も解放されていない。

 肺がんは医者の誤診というほどレントゲンで影がなくなる。奇跡が起こったのかもしれない。

 「霊山」というタイトルはふさわしいです。私も通った揚子江の沿岸にすむ少数民族や黄山の近くの村の名も出てきます。

 印象に残った言葉は「自然は人間になじむが、人間は一番怖い。」「人間は運命で復讐される」というところ。いろいろな人間が出てくるのですが実に相応な展開をしていく。

 彼は「ある男の聖書」で天安門事件を書き、フランスに今は帰化しているそうです。ヨーロッパで個展もたくさんしているらしい。

 彼の小説はフランス語とスウェーデン語に翻訳されたものが評判よくノーベル賞受賞に選ばれたそうです。

 彼の「霊山」は実に演劇のように立体的で絵心のように神秘的です。

☆それで、ルイス・キャロルの方も「霊山」の方も、自分のアートもやりかけなのでした!
★家に帰って、主人が請求書の山だと言うのですが、今月の支払いはいつもの半分くらいです。
電話代も電気代も。(アイルランドとイングランドに行って、長野には3週間ほど行かなかったので)

☆アイルランドに一緒に行ったからから写真が届いてました。
野尻でアイルランドのアルバムを整理しました。少しづつ、アイルランドの文学も読んでいるところです。


☆☆☆☆☆
 今回の野尻で感じたことは、人間は自分の運命に責任があるということでした!
幸い、私は新しく出会う人も含めていいお話やいい関係が深まってます。

 皆素敵な人ばかりで、今はご褒美と感謝の中で自然に溶け込んでいる。

 隣の人が訪ねたときと話されたのは、家に喜びや平和が溢れていると感じたそうです。

 皆、やるべきことをしっかりして今の幸福がある方たち。

 私も家に帰ると主人が穏やかに私への手紙の山を見せてくれる。家族も信頼の重ね。

 同じ人間に生まれ、共通にわかりあえる体験がある。

 そして人に素晴らしさが分かり、讃えることのできる幸せ。

 友の幸せを祈り喜びを共有する幸せ。

 幸せの波紋が広がる!

 もっともっと皆が幸福でありますように!

「幸せの揺りかごインスタレーション」
 それは悪いものは棺桶に、よいものは揺りかごにというインスタレーションです。

 庭の草や木の葉に溶け込んで花のように心を慰めてくれるでしょう。

 陶で作った小さなものは親指の先ほどのサイズの空のバスケット。

 木から吊るされた雪のようなかご。

 地面から生えているような棒の先の揺りかご軍団。

 渦のように円を描くかご。

 十字架に寄せられた籠。

 悪いものを棺桶に詰めて蓋をしたら、今度は揺りかごにあふれるほどの喜びを詰める番です!!!


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