アメリカでのデモと暴動の真実とは
Noriko. F Noriko. F
4日前
ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)
「古森義久の内外透視」
【まとめ】
・トランプに黒人差別の実例なし。反対勢力が意図的な政治宣伝。
・黒人の利益を代弁すると称する勢力が、略奪や破壊繰り返す。
・暴動の裏に左翼過激派「アンティファ」の暗躍。
アメリカでの白人警官による黒人容疑者への暴行致死事件を契機とした抗議活動は日本で も大きく報道されるようになった。
「強硬トランプ氏に反発」「首都で平和的抗議に催涙弾」「トランプ氏は挑発的行動」・ ・・と、いずれも朝日新聞記事の見出しだが、もっぱら非はトランプ大統領にあるという 論調も目立つ。
だが現地での実態は異なるようである。各都市でのデモは暴動や略奪となって、一般の商 業施設などが大幅に破壊されているのだ。だからトランプ大統領の対応も当然、「法と秩 序」の維持のために違法行動を取り締まるという基本線になるわけだ。しかも暴動の背後 では暴力革命を唱える過激派左翼組織の動きも明白となってきた。
日本の主要メディアの論調は例によってアメリカの反トランプ・メディアの基調をなぞっ て、「トランプが悪いから」という浅薄な非難に傾いている。つまりトランプ大統領が黒 人差別や貧富の格差を強め、そこにコロナウイルスでのこれまたトランプ政権の誤った対 応が加わって、アメリカ国内の分裂を深め、黒人など少数民族の不満を増大したために、 こんな騒動が起きるのだ――という趣旨の「人種差別抗議説」である。
▲写真 暴動で被害を受けた教会をホワイトハウスから歩いて訪れたトランプ米大統領(2 020年6月1日 ) 出典: White House
ところがいまアメリカで起きていることは上記の推測の構図とは異なる。
まず今回の騒動の契機となった事件が起きたのはミネソタ州、全米でも最もリベラル色、 民主党傾斜が強い地域なのだ。そのミネソタ州でふだんから黒人への差別が顕著だったと いう事実はない。たまたま白人の警官が黒人の容疑者に過剰な力を加えたという犯罪事件 だったのだ。
ましてトランプ大統領が就任して3年半、黒人など少数民族を明らかに差別した政策をと ったという事実はない。もしあるのならば、提示してほしい。反トランプのメディアがト ランプ氏の片言隻句を捕らえて「トランプは黒人を差別している」と断じるだけなのだ。 その背景には黒人層は歴史的に民主党支持が多いという事実がある。だから黒人のなかで トランプ嫌いという人は多い。
かといってトランプ大統領が具体的に黒人差別の法律や条例を作ったという実例はない。 むしろ政権の閣僚や枢要ポストに黒人の男女を起用した実例も多い。
ただし一般的には黒人の側に長年、差別されてきたという意識はなお強いから、今回のよ うに「黒人だから虐待された」と思える事件が起きれば、全米の黒人層が過敏に反応する 傾向はあるわけだ。1960年代から2010年代まで、その種のトラブルが全米規模に 広がる例は多かった。それらの実例は時の政権が共和党か、民主党かの区別もなく、起き てきた。
しかし今回の事件はその黒人容疑者を虐待したとされる白人警察官の行動は犯罪とされ、 当人は逮捕され、刑事訴追の手続きがすでにとられた。トランプ大統領もその白人警察官 を明確に非難した。だがそれでもいかにもトランプ政権がこの種の黒人虐待を奨励してい るかのような抗議の下でのデモや集会が広がるのはたぶんに共和党対民主党、保守対リベ ラル、そしてトランプ支持層と反トランプ勢力の政治的な対立のためだといえよう。
反トランプ勢力は今回の事件を利用して「トランプ大統領は黒人の差別や虐待を奨励する 」という政治宣伝を広めようとするわけだ。
その構図では日ごろからトランプ大統領の動きにはすべて猛反対というトランプ叩きのメ ディア――ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ、CNNテレビがその典型―― が率先して、「トランプの人種差別」というイメージを濃縮して拡散してきた。
だがいまアメリカ各地で起きているのは黒人の利益を代弁すると称する勢力が単なる抗議 デモだけでなく、違法な略奪や破壊を繰り返すという現象である。一般の商店に侵入し、 商品を略奪する。ホワイトハウスのような公共の施設に乱入を図り、警官隊に暴力をふる う。市街にある自動車を破壊し、放火する。そんな無法の破壊行動なのである。
政府当局がこんな違法行為、犯罪行為を放置できるはずがない。どんな政府でも大統領で も自国内の「法と秩序」は守らねばならない。今回の「抗議デモ」が明らかに「無法な暴 動や略奪」へとエスカレートしたことは明白だからである。
▲写真 白人警察官に押さえつけられて死亡したジョージ・フロイドさんを悼む壁画(2 020年6月1日 ミネソタ州ミネアポリス市)出典: Lorie Shaull
ミネソタ州で白人警官の虐待を受けて死亡した被害者の弟が同州ミネアポリス市の事件現 場で周囲の人たちに訴えた言葉には重みがあった。
「みなさんの怒りは理解できる。でも私にくらべれば怒りは半分だろう。それでも私は物 を壊したり、地域社会を破壊したりはしていない。なのに、みんななにをしているんだ」
被害者の弟は近くの民衆たちに破壊や略奪を止めることを求めたのだった。彼の言葉には まちがいなく、今回の騒動の真実が反映されていたといえよう。
まして騒動を起こす側には危険な左翼過激派「アンティファ」の暗躍が目立ってきたのだ 。この点についてはまた新たな報告で伝えよう。
トップ写真:抗議する黒人男性(2020年5月26日 ミネソタ州ミネアポリス市) 出典:Lorie Shaull
タグ:アメリカ, アンティファ, ジョージ・フロイド, トランプ大統領, ミネアポリス, ミネソタ州, 人種差別, 共和党, 古森義久, 暴行致死事件, 民主党, 白人警察官
Noriko. F Noriko. F
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ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)
「古森義久の内外透視」
【まとめ】
・トランプに黒人差別の実例なし。反対勢力が意図的な政治宣伝。
・黒人の利益を代弁すると称する勢力が、略奪や破壊繰り返す。
・暴動の裏に左翼過激派「アンティファ」の暗躍。
アメリカでの白人警官による黒人容疑者への暴行致死事件を契機とした抗議活動は日本で
「強硬トランプ氏に反発」「首都で平和的抗議に催涙弾」「トランプ氏は挑発的行動」・
だが現地での実態は異なるようである。各都市でのデモは暴動や略奪となって、一般の商
日本の主要メディアの論調は例によってアメリカの反トランプ・メディアの基調をなぞっ
▲写真 暴動で被害を受けた教会をホワイトハウスから歩いて訪れたトランプ米大統領(2
ところがいまアメリカで起きていることは上記の推測の構図とは異なる。
まず今回の騒動の契機となった事件が起きたのはミネソタ州、全米でも最もリベラル色、
ましてトランプ大統領が就任して3年半、黒人など少数民族を明らかに差別した政策をと
かといってトランプ大統領が具体的に黒人差別の法律や条例を作ったという実例はない。
ただし一般的には黒人の側に長年、差別されてきたという意識はなお強いから、今回のよ
しかし今回の事件はその黒人容疑者を虐待したとされる白人警察官の行動は犯罪とされ、
反トランプ勢力は今回の事件を利用して「トランプ大統領は黒人の差別や虐待を奨励する
その構図では日ごろからトランプ大統領の動きにはすべて猛反対というトランプ叩きのメ
だがいまアメリカ各地で起きているのは黒人の利益を代弁すると称する勢力が単なる抗議
政府当局がこんな違法行為、犯罪行為を放置できるはずがない。どんな政府でも大統領で
▲写真 白人警察官に押さえつけられて死亡したジョージ・フロイドさんを悼む壁画(2
ミネソタ州で白人警官の虐待を受けて死亡した被害者の弟が同州ミネアポリス市の事件現
「みなさんの怒りは理解できる。でも私にくらべれば怒りは半分だろう。それでも私は物
被害者の弟は近くの民衆たちに破壊や略奪を止めることを求めたのだった。彼の言葉には
まして騒動を起こす側には危険な左翼過激派「アンティファ」の暗躍が目立ってきたのだ
トップ写真:抗議する黒人男性(2020年5月26日 ミネソタ州ミネアポリス市) 出典:Lorie Shaull
タグ:アメリカ, アンティファ, ジョージ・フロイド, トランプ大統領, ミネアポリス, ミネソタ州, 人種差別, 共和党, 古森義久, 暴行致死事件, 民主党, 白人警察官