猪山家では先祖祭祀に年間33,18匁、 (現在なら18万円相当)布施している。
猪山家では「家来給銀等」として年間155,48匁つかっている。正月と盆暮れには祝
猪山直之のお小遣い年間僅か19匁(月約5840円)。
直之は家が100万石を担うエリート官僚。草履取りを連れて外出する身分。
しかし、家来の草履取りのほうが懐は豊かであった。
江戸時代は「圧倒的な勝ち組」を創らないような社会であった。権力・威信・経済力など
武家女性は、生涯にわたって、実家との絆が強い。お嫁にいって7年とか10年たつのに
夫と妻の財産はわれわれよりも明確にわかれていた。直之が「妻より借入」と書き込んだ
たd、さすがに利子はとってない。
江戸時代の結婚はそれほど長く続くものではなく、寿命が短いからすぐ死別になる。その
宇和島藩士の結婚カップル56組を追跡すると、わずか3年で20組が離婚か死別してい
江戸時代の結婚式には紺婚式は稀有。嫁は子供を持ってしっかり定着しないかぎり、いつ