Ruiico (ruiico) wrote,
Ruiico
ruiico

ファン-ゴッホの手紙より!

P.259
僕が感じているようなキリストの姿を描いたのはドラクロワとレンブラントだけだーそれからミレーはキリストの教えを描いた。他のものは、他の宗教家はちょっぴり僕を笑わせるー絵の観。絵の観点からでなく、宗教的な観点からだ。
(中断)

 ただキリストだけがーあらゆる哲学者、マギなどのなかでー永遠の生、時の無限、死の否定、心の平安と献身の必要と存在理由を根本的に確実なものであると断言したのだった。彼はすべての芸術家にまさる偉大な芸術家として、大理石や粘土や絵具に目もくれず、生身の人間で仕事をしつつ心安らかに生きた。つまり、この前代未聞の芸術家、われわれ近代人の神経質で、鈍化した頭脳のなまくら器官ではほとんど想像もつかぬこの芸術家は、彫像も、絵も、本も作らなかった。彼はたからかに断言する、彼は作ったーーーー生きている人間たちを、不滅の人たちを。これは重大なことだ。とくにこれが真実であるからこそなのだ。
(中断)

 ーは芸術によって到達された最も高い頂のひとつ、いや、最高峰そのものであり、芸術はそこでこそ想像する力、純粋な創造の動力となるのだ。

 こうした考察は、親愛なる友ベルナール、われわれを遠い、全く遠いところへ導き、芸術そ
のものを越えた高みにわれわれを引き上げる。そして、生命を造る芸術、不滅の生命と化す芸
術を垣間見せてくれる。
(中断)

 しかし、われわれ自身の実生活はいかにもみすぼらしい。われわれ画家は、「芸術への愛が
本当の愛を失わせる」ような、こんなにも恩知らずなこの遊星の上で、ほとんど実際にはやっ
てゆけない職業の難儀のために頭がおかしくなるような軛のもとで細々と暮らしている。

(ベルナールへの手紙 1888年6月23日)

p265.
新しい画家たちは孤立し、貧しく、気違い扱いされている。そんな扱いのせいで彼らの社会生活に関する限り実際にそのとおりになってゆく。そこで承知していてほしいが、きみだってこれらのプリミティブ画家たちと全く同じ労役をやっているのだ。
(中断)

 つまり何が言いたいと言うと、君が間接的に絵を描いているのだとすれば、君は例えば僕な
どよりももっと生産的だということだ。君が完全に商人になればなるほど、君はいっそう芸術
家になるのだ。同じように僕もそうありたい。
(中断)

 これは芸術よりむしろぼく次第の問題で、安定と平静を取り戻す唯一の手段はもっといいものを作ることだと思う。
(テオへ 1888年7月25日ごろ)
Subscribe
  • Post a new comment

    Error

    default userpic
    When you submit the form an invisible reCAPTCHA check will be performed.
    You must follow the Privacy Policy and Google Terms of use.
  • 0 comments